【中央社台南26日】台湾南部では昨年冬から雨不足が続いていたが、4月の度重なる前線の影響で降雨に恵まれ、野草が一斉に息を吹き返した。その中で、台湾語で「烏甜仔菜(ウーティエンアツァイ)」と呼ばれるイヌホオズキが各地で芽を出し、一見雑草のようだが、実は昔ながらの農村の貴重な食材として注目を集めている。

台南市帰仁区の花卉生産販売班長、黄毅斌氏によると、イヌホオズキは開花後に小さな紫黒色の実をつける。都市部の住人には馴染みが薄いが、高齢者や農村地域の住民にとっては、畑のあぜ道で摘んで食卓に並べる日常の野菜である。最近の雨のおかげで、空き地や庭先、さらにはベランダの鉢植えからも立派に成長した株が見られ、それを採集して家庭で調理したり、市場で販売したりする姿が見受けられるという。

黄氏は「イヌホオズキは雑草扱いされており経済価値は低いが、そのほろ苦い味わいには『帰宅したような懐かしさ』がある」と語る。彼自身の家でも、粥に入れたり、湯通ししてニンニク醤油で和えたりして頻繁に食べているという。また、大坑レジャー農場の蔡佳玲マネージャーによれば、同農場でも野菜海鮮粥や生姜と胡麻油での炒め物として提供しており、田舎から都会へ出た人々だけでなく、その味を知った若者からも支持されているという。

栄養価も一般の野菜に引けを取らないが、スーパー等では入手しにくいため、郊外の市場を探すのが一般的だ。黄氏は、未熟な緑色の実には微毒があるため食用に適さないこと、また野生のものを採集する際は除草剤散布の有無に注意するよう呼びかけている。家庭で楽しみたい場合は、果実から種を採取して鉢植えで育てることも容易であるという。

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  • 出典:中央社 CNA
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