【中央社台北27日電】5年前に軍事クーデターを主導し、今年ミャンマーの新大統領に就任したミン・アウン・フライン氏は、中国の王毅外相と会談し、ミャンマー側が引き続きネット賭博やテレコム詐欺の撲滅に注力することを表明しました。これに対し王毅外相は、多国間プラットフォームにおいて「ミャンマーのために引き続き正義の声を上げる」と確約しました。

中国外務省のウェブサイトによると、会談は25日に首都ネピドーで行われました。ミン・アウン・フライン氏は、習近平国家主席による経済発展や震災後の復興支援に謝意を示し、中国との関係を最も重要な二国間関係と位置づけ、「一つの中国」原則を遵守すると強調しました。また、ミャンマー国内で中国の利益を損なう行為を一切許さず、中国関連の職員、機関、プロジェクトの安全確保に努めると述べました。

王毅外相は、ミャンマーに対する3つの「断固たる支持」を表明しました。それは、自国の国情に合った発展路線の追求、国家の主権と安全および領土保全の維持、そして国家の平和と民族和解、社会の調和の実現です。王毅外相は、ミャンマーの経済再建を支援し、ネット賭博やテレコム詐欺の「癌」を徹底的に排除するため協力する意向を示しました。

訪問中、王毅外相はミャンマーのタン・ルイン外相とも会談し、支援物資の引き渡しや宇宙部門の協力覚書への署名を行いました。

ミャンマーの「KK園区」をはじめとする賭博・詐欺犯罪は、多くの中国人が加害者および被害者となっており、2025年だけで7600人以上の中国籍容疑者がミャンマーから送還されています。今年1月には、KK園区の違法建築物全635棟が解体されたと報じられています。

ミン・アウン・フライン氏をトップとするミャンマー軍事政権は、2021年2月に民主政権を転覆させ、アウン・サン・スー・チー氏らを拘束しました。この混乱による犠牲者は数万人にのぼります。また、昨年末から今年1月にかけて行われた国会選挙を経て、4月に同氏が大統領に就任しましたが、国際社会や批判者からは、軍事統治を正当化するための「見せかけの選挙」であるとの声が上がっています。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:提携
  • 関連組織:ミャンマー軍政府