【ソウル27日中央社】分析家らは、中東情勢が不安定化する中、北朝鮮が兵器開発のペースを早めており、国際的な秩序が揺らぐ世界情勢を追い風に、核保有国としての地位を強固にしようとしていると指摘している。

AFPの集計によると、今年2月末の米・イスラエルによるイランへの攻撃以降、北朝鮮は5回のミサイル試射を行っており、特に4月は月間最多記録を更新した。金正恩総書記は核戦力の強化を公言しており、ロシアとの関係深化をテコに、米国の同盟国である韓国への威嚇を強めている。

慶南大学の林乙哲教授は、これら一連の試射は、米・中・露間のパワーバランスの変化を背景にした軍事戦略の一環であると分析する。同氏は、「既存の国際規範が効力を失った『無法地帯』のような現在の世界情勢を、北朝鮮は核戦力構築の好機として利用している」と述べた。

また、韓国統一研究院の洪敏研究員は、今後の外交舞台において、北朝鮮が自国を「不可逆的な核保有国」として国際社会に認識させる狙いがあるとの見方を示した。ミサイル技術においても、弾道ミサイルから対艦巡航ミサイル、集束弾薬まで多岐にわたる試射を行い、核弾頭の小型化や、敵の迎撃網を突破する「飽和攻撃」能力の向上を誇示している。

さらに、北朝鮮とロシアの関係深化も注目されている。北朝鮮はウクライナ侵攻を続けるロシアへ兵力を派遣し、その見返りとして経済・技術的支援を受けている。専門家らは、これが制裁の無力化を狙った動きであると指摘する一方、高麗大学のフョードル・テルティツキー氏は、両国の協力関係はあくまでウクライナ侵攻という共通の利害に基づくものであり、長期的な安定性は不透明だと分析している。

朝鮮中央通信によると、金正恩総書記は、ロシアの主権と領土を守る政策を全面的に支持する姿勢を改めて強調した。

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  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:調査
  • 製品・サービス:弾道ミサイル