【中央社】日本のアサヒ新聞社が実施した人工知能(AI)に関する全国世論調査の結果が公表されました。調査では、AIが「人々をより幸福にする」と考える人が65%に達し、多くの国民がAIに対して肯定的な期待を寄せていることが明らかになりました。その一方で、AIの普及による負の影響も懸念されており、47%の回答者が「思考力の低下」を招く可能性があると回答しました。
調査結果によると、AIが「幸福をもたらす」とする回答は65%で、「もたらさない」とした30%を大きく上回りました。年代別で見ると、30代が78%と最も楽観的である一方、70歳以上は52%にとどまり、世代間で明確な意識差が見られました。
AIがスマートフォンや家電など日常生活に深く浸透する中、思考能力への影響については「低下する」と答えた人が47%で最多となり、「変わらない」が32%、「向上する」はわずか18%でした。この「低下する」という懸念は、いずれの年代層でも4割から5割を占めています。
AIがもたらす未来全体については、48%が「楽観的」、41%が「悲観的」と回答しました。性別では男性(56%)の方が女性(41%)よりも楽観的な傾向にあります。また、50歳以下の層では半数以上が楽観的であり、特に40代では62%に達しました。対照的に、70歳以上では51%が悲観的な見解を示しています。
さらに分析を進めると、未来に対して悲観的な層のうち、61%が「思考力が低下する」と予測し、57%が「AIは幸福向上に寄与しない」と考えていることが分かりました。
一方で、「AIが将来的に人間の知能を超えること」については、78%が「脅威を感じる」と回答し、「脅威ではない」と答えたのは20%にとどまりました。この懸念は、未来に対して楽観的な人々の中でも73%が共有しています。
文化的な側面において、AIによる創作物を「芸術作品として認められるか」という問いには、65%が「認められない」と回答し、肯定派は28%にとどまりました。年齢層別では60代以上の7割超が否定的な一方、30代から40代では4割近くが認めると回答しました。
なお、AI全般に対する関心度については、全体で74%が「関心がある」と回答しました。性別では「強い関心がある」と答えた割合が男性(33%)で女性(17%)よりも顕著に高く、30歳未満の男性では約5割に達しました。
本調査は、日本全国の有権者3000人を対象に郵送方式で実施され、有効回答数は1827件(回収率61%)でした。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:調査