中央社(台北)の報道によると、台北市政府工務局水利処は29日、本格的な防汛期(出水期)を迎えるにあたり、115年度の防汛・応急対応訓練および自主防災コミュニティの成果発表を行いました。蒋万安市長は、日本の防災ノウハウを参考にしつつ、市として地域社会の自主的な防災能力を高め、自助・互助・公助のメカニズムを強化していく方針を示しました。

5月からの台風や豪雨シーズンに備え、今回の訓練は実地操作、防災教育、コミュニティ参加を初めて融合させ、ハード・ソフト両面での治水対策を提示しました。また、人文学と教育の要素を取り入れた「水との共生学習園区」もオープンし、蒋市長は自主防災で優れた功績を残したコミュニティを表彰しました。

蒋市長は、日本における住民の自主的な避難成功例を挙げ、台北市としても補助金や各種施策を通じて地域防災力を高めたいと語りました。訓練では、抽水所(排水ポンプ場)の自動化管理や移動式ポンプの運用状況を確認したほか、基隆河10号水門での開閉訓練や新型防災資材の展開も視察しました。

水利処は、従来の重い土嚢や防汛ブロックに代わる「空気注入式防洪壁」を導入したことも報告しました。この新資材は軽量で保管しやすく、組み立てが迅速であるため、防汛の黄金時間を確保するのに有効です。蒋市長は、台風と季節風の共伴による長時間の降雨を想定した訓練を評価し、「敵が来ないことを頼むのではなく、備えを万全にすべきである」という精神で、今後も防災体制のさらなる向上を追求すると述べました。

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  • 出典:中央社 CNA
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