中東の戦火が絶えない中、ガザ地区では深刻な飢餓が広がっている。台湾の慈済基金会とトルコの「エル・メナヒル国際学校」、そして台北清真寺が連携し、昨年9月末からガザの困窮家庭へ温かい食事を届ける支援活動が続いている。この活動を主導するのは、慈済史上初となるイスラム教徒のボランティア、胡光中氏である。胡氏は1999年のトルコ大地震で慈済の活動に感銘を受け、2000年から慈済トルコ連絡処の責任者を務めている。

支援のきっかけは、胡氏のパレスチナ人の学友から聞いたガザの惨状だった。胡氏は、自身が関わるシリア難民の子供たちが通うエル・メナヒル国際学校で募金活動を呼びかけ、台北清真寺からの寄付と合わせて食料を調達。現地のボランティアを通じて、栄養失調に苦しむ住民へ温かい粥を提供してきた。子供たちは自ら作った料理や工芸品を販売し、支援の輪を広げた。昨年9月から今年2月までに31回の炊き出しが行われ、5万人以上が恩恵を受けた。

胡氏は、慈済の「直接的、重点的、尊重、迅速、実用的」という5つの支援原則を導入し、支援対象者のリストを作成するなど、より効率的で尊厳を守る支援へと転換している。現在は食料配布に加え、戦火で教育の機会を失った子供たちのために、テント教室を設置する計画を進めている。「食料は一時の空腹を満たすが、教育は人生を変える」と語る胡氏は、6月以降、慈済基金会の本格的な資金援助を得て、支援の規模を拡大する予定である。宗教や国境を超えたこの取り組みは、戦火のガザに希望の芽を植え続けている。

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  • 出典:中央社 CNA
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