台北市信義区にある、多くの外国人エリート層が住む高級マンションで、ある一室から飼い主の姿が見えないまま多数の猫が飼育されているという異常事態が発生しています。動物の排泄物や体臭による異臭が外部へ漏れ出し、近隣住民が深刻な被害を受けていることから、台北市動物保護処の職員は住人と連絡を取り、本日立ち入り調査を実施することになりました。
この14階建てのマンションは、賃料が月数十万台湾ドルに上る物件ですが、管理組合が存在しません。最上階に住むサブリナ・サントスさんは、管理会社に繰り返し苦情を申し立てるも改善が見られないため、台北市政府へ窮状を訴えました。台北市は全国で最も厳しい動物保護自治条例を定めており、ペットの登録義務や安全で清潔な飼育環境の提供を義務付けています。
2024年6月から入居しているサントスさんは、対面の住人が越してきてから「悪夢」が始まったと語ります。その部屋では十数匹規模の猫が飼育されているとみられ、階段や自身の居室にまで悪臭が漂い、空調を通じて毛や臭いが伝わっているようです。サントスさんはアレルギー症状により通院を余儀なくされています。彼女が窓から確認しただけでも少なくとも7匹の猫が確認され、室内は24時間照明がつけっぱなしであるなど、劣悪な環境が疑われています。
同マンションには外交官や外国人記者、企業幹部など多様な国籍の住人が居住していますが、高額な賃料を払っているにもかかわらずこのような公害問題が放置されている現状に困惑を隠せません。動物保護処は、もし飼い主が調査を拒否した場合は警察や環境保護局と協力して強制調査を行う構えです。なお、管理会社によれば問題の部屋の賃貸借契約は8月末で終了し、更新はしない方針とのことです。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:事件・事故