中央社(ストックホルム16日)によれば、デンマークの3月24日の総選挙後、組閣交渉期間が42日を超え、同国の政治史上最長記録を更新した。組閣の難航は外交および内政政策に不確実性をもたらし、その影響が広がっており、コペンハーゲンで開催された民主主義サミットでも異例の注目を集めた。

毎年開催される同サミットには現職のデンマーク首相が招待されるのが慣例であり、12日の開催時もメッテ・フレデリクセン氏が出席したが、彼女は「首相代行」の身分での参加となった。主催者である「民主主義連盟基金」のアンダース・フォー・ラスムッセン議長(元首相、穏健党)は対談の冒頭、冗談交じりに「首相、ようこそ。……実際には首相代行ですが」と述べ、フレデリクセン氏が「あなたの党のせいですよ」と応酬し、会場を沸かせる一幕もあった。

新政権が発足しない状況に対し、グリーンランドのイェンス=フレデリク・ニールセン自治政府首相も困惑を隠せない。サミットでのインタビューで、対米交渉の複雑化を懸念し、デンマーク新政権の早期発足と外交・防衛分野での速やかな連携を望むと語った。また、民間の非営利組織関係者からは、移民政策や海外支援政策の方向性が不透明であり、実務に支障が出ているとの声も上がっている。

台湾への影響も避けられない。駐デンマーク台湾代表の鄭栄俊氏は、台湾人が国籍を誤って表記された問題に対し台湾側が既に報復措置をとっているものの、外交部長が確定する新政権発足までは本格的な交渉ができない状況だと説明した。

デンマーク議会は12政党が乱立するが、国家の安全保障に関する問題では一致団結する姿勢を見せている。ラスムッセン氏も、フレデリクセン氏とは政治理念が異なるものの、安全保障や外交面での彼女の姿勢には全幅の信頼を置いていると強調した。

現在、組閣の任務は自由党のトロールス・ルン・ポウルセン氏が引き継いでいる。2週間以内の完了を目指しているが、メディアの予測は厳しい。デンマーク放送協会(DR)は、たとえ中道右派政権が樹立されたとしても、最多議席を持つフレデリクセン氏が首相の座を維持する可能性が高いと分析している。

一方で、連立協議から離脱してフレデリクセン氏の組閣を阻止したラース・ロッケ・ラスムッセン氏に対し、最大手紙『ポリティケン』の編集長は、自身の首相就任という私利のために国家を人質にしたと強く批判する論説を発表した。

北欧諸国では伝統的に左派・右派の二大陣営による連立が主流であったが、近年の政治状況の変化により執政の枠組みは複雑化している。かつてベルギーが541日、オランダが299日かけて組閣した例もある中、デンマークの組閣の行方に国内外から熱い視線が注がれている。

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  • 出典:中央社 CNA
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