【中央社台北15日電】米漫画界の最高権威とされる「アイズナー賞」の2026年ノミネート作品が発表され、台湾の漫画家・常勝氏の「閻鉄花」が、「ベスト・アジア作品(米国版)」と「ベスト・ライター/アーティスト」の2部門に選出されました。台湾の漫画家がアイズナー賞の2部門で同時にノミネートされるのは初めてのことです。
常勝氏は中央社の取材に対し、今回のノミネートを「予想外の大きな贈り物であり、驚きと共に非常に嬉しい」と語り、「『閻鉄花』は以前からずっと恵まれた作品だと感じていた」と喜びを明かしました。また、近年欧米市場において日本だけでなく、多様なアジア圏の漫画が台頭していることに触れ、今回の選出が「台湾の持つ創作エネルギーと素晴らしい作品が世界に認知されるきっかけになれば」と期待を寄せました。
「閻鉄花」は台湾の大辣出版社から刊行され、英国のTITAN MANGA社を通じて北米市場へ展開されました。同作は英語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ドイツ語、ポルトガル語(ブラジル)、ロシア語、ポーランド語の計8カ国で翻訳出版が決定しています。物語は、かつて滅門の悲劇に遭った京劇団の唯一の生存者が、現代の台北で京劇の面を纏い、スーパーヒーローとして復讐と正義に立ち上がる姿を描いています。
同作は過去に台湾の「金漫奨」で年度漫画賞を受賞したほか、初代オリジナルIPランキングでも1位に輝くなど、高い評価を得てきました。今回の快挙について、大辣出版社は「日韓の強力な漫画作品の中で突出した評価を得たことは、台湾漫画家の技術力がDCやマーベルといった世界トップクラスのクリエイターと肩を並べるものであることの証明だ」と強調しました。
なお、アイズナー賞の受賞結果は、7月24日にサンディエゴ・コミコンにて正式に発表される予定です。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:イベント
- 関連組織:TITAN MANGA / DC / Marvel