中央社 (中央社記者・陳韻聿、ロンドン14日専電)香港出身の華人男性2人がこのほど、英国の裁判所で「国家安全保障法」に基づき有罪判決を受けた。2人は英国で香港警察による秘密の法執行を支援したとして起訴されていた。英国のジャービス内務副大臣はきょう議会で、外国政府の職員が英国で「影の警察活動(秘密警務)」を行うことは、まったく受け入れられないと述べた。 退職した香港警察官で、元香港駐ロンドン経済貿易代表部の行政マネージャーだった袁松彪氏と、元英国国境部隊職員で元警官の衛志樑氏は、7日にいずれも有罪判決を受け、量刑は後日言い渡される。2人は香港および北京当局のために働き、特定の人物に対する情報収集、監視、威嚇を行ったとして起訴されていた。 英国で2023年12月に「国家安全保障法」が施行されて以降、中国(香港を含む)を支援したとして同法に基づき有罪となったのは今回が初めて。 英国外務省は8日、中国の駐英大使を呼び出し、中国側の関連行為は英国の主権に対する「重大な侵害」だと抗議した。 安全保障を担当するジャービス氏はきょう下院で、中国の駐英大使が呼び出されたことに加え、英国のクーパー外相が香港行政長官の李家超氏に対し、香港政府の関連行為は英国では決して容認されないと明確に伝えると述べた。 またジャービス氏によると、英国外務省は香港駐ロンドン経済貿易代表部に対し、「袁松彪氏の雇用を直ちに終了する」よう明確に求めた。ジャービス氏は英国政府の立場を改めて示し、袁氏と衛氏が関与した行為は、中国(香港を含む)による英国での越境弾圧だと位置づけた。 ジャービス氏は、袁氏と衛氏が外国の情報機関を支援したため有罪となったと指摘し、ここでいう「機関」とは香港警察を指すと述べた。 李家超氏は香港警察出身。英国の検察・警察資料によると、袁氏のほかにも元香港警察官らが、香港経済貿易代表部の外交特権の保護下で、香港および北京当局のために違法な監視、情報収集、越境弾圧、秘密法執行に従事するよう命じられていた。 ジャービス氏はきょう議会で英国の安全保障情勢を更新し、テロリズムと外国政権に関連する脅威に焦点を当てた。 英国政府は4月30日、英国全土の安全保障上の脅威レベルを1段階引き上げ、「深刻(severe)」とした。これは今後6カ月以内にテロ攻撃が発生する可能性が「極めて高い(highly likely)」ことに相当する。 ジャービス氏は、英国におけるテロの脅威の主な源はイスラム主義者と極右勢力だと指摘した。英国が直面するテロの脅威は増しており、外国政府に関連する暴力の脅威も高まっている。ただし、この2つの脅威は時に相互に関連しており、例えばイランやロシア政府がテロ組織を利用したり、「代理人」を通じて任務を遂行したりしているという。 保守党所属の国会議員で影の内務副大臣を務めるマット・ヴィッカーズ氏はきょうの質疑で、中国政府(情報機関、外交機関、中国共産党中央統一戦線工作部を含む)と中国系組織犯罪活動とのつながりに言及した。北京当局は組織犯罪ネットワークと協力し、反体制派や英国在住の華人コミュニティ、学生を威嚇し、迫害しているという。 ヴィッカーズ氏の発言は、英国内務省の支援を受けてまとめられた調査研究報告書に基づくもの。氏は英国政府に対し、中国を「外国影響力登録制度(FIRS)」の「強化管理」レベルに指定し、ロシア、イランと並べるよう求めた。(編集:陳承功)1150515 事実とともに立つことを選んでください。皆さま一人ひとりの支援が、報道の自由を守る力になります。 中央社の「一手新聞」アプリをダウンロードし、最新ニュースをリアルタイムで把握してください。 本サイトの文章、写真、映像、音声は、許可なく転載、公開放送、公開送信、利用することはできません。
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