【中央社】連江県にて16日、馬祖民俗文物館の特別展「時光島影」が始まりました。本展では、AIによる生成および修復技術を用い、色彩と表情を復元した馬祖の古い写真が展示されています。主催者は、一枚一枚の写真が地域の集団的記憶を色濃く反映していると説明しました。
連江県政府文化処によると、本展は同県が出版した3冊の写真集を基点としています。AI技術により、往時の白黒写真は鮮明なカラー画像へと生まれ変わりました。漁師の伝統的な手仕事から軍民一体となった戦地の日常、そして集落の景観に至るまで、写真が切り取る光景には人々の記憶が凝縮されています。
修復を手掛けた南竿郷出身の曹宝泰氏は、復興美工(芸術専門学校)卒業後、アニメ制作会社等を経て現在はLiveABCグループの美術ディレクターを務めています。曹氏は、本業の傍ら専門知識を活かし、故郷の島々の記憶をカラーで再現するプロジェクトに取り組みました。同氏は開幕式にて、4ヶ月以上の期間をかけて数百枚を修復し、その一部を展示したと語りました。
曹氏は講座の中で、写真修復は「親族の再会」のような感覚だと述べました。往時の親友の姿が浮かび上がるだけでなく、幼少期の故郷の景色が3D映像のように脳裏に蘇るといいます。一方で、AIは「平然と嘘をつく」こともあるため注意が必要です。軍服が他国の形式に誤変換されたり、文字が崩れたりすることがあり、最終的には人間の目による細やかな修正や、現地の記憶に基づいた検証が不可欠だと指摘しました。「AIは生成できるが選別や品格までは持たない。作品に責任を持つのは常に人間である」と強調しました。
「時光島影」特別展は、8月4日まで南竿の馬祖民俗文物館1階展示室で開催されます。
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