台湾のデジタル発展部(数発部)の林宜敬部長は16日、フェイスブックを通じ、低軌道衛星通信サービス「スターリンク」の台湾進出が滞っている背景と、競合他社の動向について説明しました。林氏によると、スターリンク側は台湾の4G・5G人口カバー率がすでに99%を超えていることから、台湾を優先市場とは見なしていないとのことです。過去には台湾の電信管理法第36条(外資の出資比率制限や代理店を通じた運営)にスターリンクが難色を示し、100%独資を求めたことで交渉が決裂した経緯があります。

一方で、スターリンクの有力な競合である「Amazon LEO」は、台湾での法改正を求めず、代理店と協力しながら来年前半にも台湾を含む全世界での商業サービス開始を目指しています。Amazon LEOの技術的特徴は、衛星間レーザー通信(リレー)を採用することで地上ゲートウェイへの依存度を低減している点にあり、緊急時でも近隣国の設備を介さず接続を維持できる可能性があります。

また、林氏はAST SpaceMobileについても触れました。同社は巨大な衛星アンテナを用いることで、直接スマートフォンへのブロードバンド接続提供を掲げています。すでに台湾大哥大と協力覚書(MOU)を締結しており、台湾市場での展開を計画しています。林氏は、低軌道衛星が通信の強靭化や国家安全保障に直結する重要課題であることを強調し、数発部として引き続き交渉や戦略的な対応を進めていく姿勢を示しました。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:ニュース
  • 関連組織:SpaceX / Amazon / AST SpaceMobile
  • 製品・サービス:Starlink / Amazon LEO