中央通信
(ワシントン 15日 共同・外電)トランプ米大統領は中国訪問を終えた。しかし、14日夜に中国側が用意した晩餐会のメニューは、薄味の淮揚(わいよう)料理系で、ハンバーガーなどの西欧料理を好むトランプ氏の口には合わなかったと伝えられている。
オーストラリア放送協会(ABCニュース)の報道によると、14日のトランプ・習近平会談後の晩餐会メニューには、北京ダックと牛リブステーキが含まれ、他にティラミス、フルーツ、アイスクリームなどがあった。人民解放軍の軍楽隊による生演奏では、トランプ氏がお気に入りの「YMCA」も演奏された。
ネット上で流布している当日の晩餐会メニューは、冷製の前菜、ロブスターのゴールデンスープ、牛肉のカリカリ揚げ、北京ダック、野菜の豆スープ、サーモンのマスタードソース添え、焼き肉まん、ツブ貝のパイ、ティラミス、フルーツ、アイスクリーム、コーヒー、茶である。
英国のネットメディア「LADbible」は、79歳のトランプ氏にとって、今回の中国訪問で最も困難だったのは、あの晩餐会だったかもしれないと報じた。テーブルに並んだのは、彼の口に合わない食べ物ばかりだったからだ。以前、米メディアはトランプ氏がハンバーガー、フライドポテト、ステーキなどの西欧料理を好み、野菜もシーザードレッシングをかけたものを好むと報じていた。
2017年にトランプ氏が大統領として初めて訪中した際、中国側が提供した料理には海鮮スープ、宮保鶏丁(クンパオチキン)、トマトソース煮込みのステーキなどが含まれていた。後者は、彼が愛する「ステーキにケチャップ」のアップグレード版と言えるものだった。
元ホワイトハウス医師のロニー・ジャクソン氏は、彼のチームがトランプ氏のマッシュポテトの中にブロッコリーをこっそり混ぜていたことを明かした。
ニューヨーク・タイムズ紙は、トランプ氏が昨年10月のアジア歴訪中に東京で高市早苗首相と昼食を共にした際、米産牛肉と米を食べたと報じた。これは、以前に日本と米国が合意した、米産米の輸入拡大を含む貿易協定に呼応したものとみられる。一方、韓国でのトランプ氏はケチャップを添えたステーキとサウザンアイランドドレッシングのサラダを楽しみ、マレーシアでは米国産安格斯(アンガス)牛のサンドイッチを食べたという。
オバマ米大統領が2009年に北京を国賓訪問した際は、ステーキと焼き魚のメニューを食べた。2014年に再び訪中した際は、ミシェル・オバマ夫人が成都の火鍋店で大胆にも麻辣スープを選び、中国のSNSで好評を得た。2011年に当時のバイデン副大統領が北京の食堂でジャージャー麺を食べたが、店の看板メニューである炒肝(豚レバーの煮込み)は注文しなかった。
ロイター通信によると、中国の晩餐会では伝統的に淮揚料理が多く採用される。上海周辺を起源とする淮揚料理は中国の4大料理の一つで、薄味で繊細な味付け、卓越した包丁さばき、旬の食材の重視で知られ、長年中国の重大な外交の場での接待料理となってきた。代表的な料理には、獅子頭(大きな肉団子)、揚州チャーハン、甘酢あんをかけた揚げ魚の松鼠魚(ソンシューユイ)などがある。
14日の米中首脳会談後の晩餐会では、メニューに北京ダックと牛リブステーキが加えられたが、これは明らかにトランプ氏がウェルダン(よく焼いた)のステーキを好むことを考慮したものだ。
上海在住のグルメライター、クリストファー・セント・カヴィッシュ氏は「淮揚料理は宴会に適している。山東の魯(ろ)料理よりもあっさりしており、四川料理のように辛くなく、南方の広東料理のように特殊な食材に依存しすぎないため、外国人にも受け入れられやすい。簡単に言えば『安全』なのだ。これはワシントンの晩餐会でチキンを出すようなものだ。誰も不快に思わず、奇抜すぎて挑戦できないということもない」と語った。(編集:陳亦偉)1150516
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:イベント
- 関連組織:LADbible