【中央社】黄昆輝教授教育基金会が本日発表した「AI活用の倫理的課題」に関する調査によると、教員がAI導入において最も重視しているのは、AIが暴力や成人向けなどの不適切なコンテンツをいかに効率的にフィルタリングできるか、そして学生がAIによって生成された偽情報や虚偽映像に惑わされるリスクをどう回避するかという点であることが分かりました。
同基金会は今年3月17日から4月11日にかけて、小中高校の現職教員を対象にインターネット調査を実施し、3,084名分の有効回答を得ました。調査結果の各項目を100点満点に換算した際、「安全性と健康」が最も高い関心を集めました。特に「AIシステムによる暴力・成人向け・不適切なコンテンツの排除(82.57点)」および「AI生成の偽情報やフェイク画像による生徒の誤導回避(82.57点)」が最高得点となりました。
また、教師たちは生徒がAIに過度に依存して独立した思考力や判断力を失うことへの懸念も強く示しました。さらに、AI時代に代替不可能な中核的能力の育成や、クリエイターの著作権尊重といった倫理的問題も重視されています。
基金会の黄昆輝理事長は、AIは生徒の適応学習や自主学習の促進に寄与する一方で、即座に答えが得られる環境が必ずしも真の学習につながるとは限らないと指摘しました。不適切なAI利用は、深層的な思考能力や問題解決能力を弱める可能性があると警告しています。
黄氏はまた、AIがもたらすリスクや衝撃に教育現場だけで対応するのは困難であり、省庁間のリソース統合や民間との連携を通じて安全な防衛線を構築すべきだと述べました。
記者会見に出席した台湾師範大学の楊鎮華副学長も、小中学生の判断力は未発達な段階にあるため、適切な保護と導きがなければ誤った情報の影響を受けやすいと指摘しました。楊氏は、知識の伝達やフィードバックにおいてAIが優れていたとしても、教師の役割は代替できないと強調しました。教育の本質は「人と人とのつながり」にあり、生徒への寄り添いや理解、困難に直面した際の見守りなどは、アルゴリズムには代替不可能な価値であると結論づけています。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:調査