【中央社台北17日】「中信60甲子縁」野球特別展が本日開幕し、北海道日本ハムファイターズのチーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)である栗山英樹氏が招かれ、「草の根から世界一へ:育成と意思決定」をテーマに交流講座が行われた。

栗山氏は自身の指導経験を振り返り、監督として選手との間に信頼関係を築くことの難しさと重要性を説いた。監督就任前には多くの学習を重ね、特に中国の古典である『論語』から指導者としての方向性や、選手の成長をいかに支援すべきかというヒントを多く得たと明かした。

また、選手を指導する上で「まずは選手を自分に引き寄せ、関係性を構築し、耳を傾けてもらう環境を作ることが不可欠だ」と語った。選手一人ひとりの個性が異なるため、指導内容も個別に最適化する必要があるという。

栗山氏は日本ハム時代の選手たちに触れ、甲子園からのスターであった斎藤佑樹や中田翔に対し、異国で戦う陽岱鋼といった異なる背景を持つ選手それぞれに合わせたアプローチをとったと説明した。特に陽岱鋼については、「周囲の意見に左右されず、グラウンドに立てば自分の仕事に全力を尽くす」という彼の特性を評価した。

栗山氏は、陽の守備位置を右翼手から中堅手へコンバートした際の判断についても言及した。右翼手は中堅手の動きを意識する必要があり、陽にはその部分でわずかな躊躇や迷いが見られた。そこで、周囲を気にせず自分の守備範囲に全力で集中できる中堅手に配置転換することを提案したところ、陽本人も意欲的に応じたという。

最後に栗山氏は、監督の役割とは「チームに加わったすべての選手が長所を発揮できるよう、その特性を見抜き、能力を最大限に引き出せる適材適所を見つけることだ」と結んだ。

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  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:人物專訪