(中央社記者 張祈 花蓮県21日電)花蓮港沖で本日、約50頭からなる珍しいコビレゴンドウの群れが出現した。これは昨年より3ヶ月早い出現である。ホエールウォッチング船は、親子のペアが一緒に泳ぐ姿や「スパイホッピング(浮き窺い)」といった野生の行動を観察し、個体の背びれを撮影して、過去に花蓮海域に出現したことがあるかどうかを識別する作業を進めている。 多羅満ホエールウォッチングによると、午前8時30分の便が出航した際、まずハシナガイルカに遭遇し、帰航途中に約8頭のコビレゴンドウを発見した。花蓮港の港口からほど近い場所まで航行したところ、約50頭からなるコビレゴンドウの巨大な群れに遭遇したという。 多羅満ホエールウォッチングの船長、羅仁澤氏によると、このコビレゴンドウの群れは移動速度が遅く、群れで海面に浮上して噴気しており、一部の個体は海面での滞在時間が長く、休息しているような状態だったという。 同社の業者によると、観察の結果、群れの中には明らかに体格の小さい幼いクジラが母クジラに寄り添っているのが確認された。また、一部の個体は頭部を垂直に持ち上げて海面に露出し、「スパイホッピング」行動を見せた。これは周囲の海域や船の様子を観察しているものと推測される。 多羅満ホエールウォッチングの長年の航行記録によると、コビレゴンドウは花蓮海域で常に目撃される種ではなく、昨年はわずか6便で目撃されたのみで、年間目撃率は約0.8%だった。昨年の初出現は8月だったが、今年は5月下旬に早くも大規模な群れを迎え、2便連続で安定した記録が得られている。 多羅満ホエールウォッチングによると、コビレゴンドウは歯クジラ亜目、マイルカ科のゴンドウクジラ類に属す。成体の体長は約4~6メートル、体重は約3トン。体型は丸く厚みがあり、額が突出し、背びれは低く幅広い。体色は主に濃い灰色から黒色である。非常に社会的なクジラ・イルカ類で、しばしば家族単位の群れで活動する。 同社はまた、コビレゴンドウは主にイカやコウイカなどの頭足類を捕食し、比較的深い水域で活動することが多いと説明。彼らの出現は、東部海岸が「岸からさほど遠くないにもかかわらず深海に近接している」という特殊な地形条件を持ち、外洋性のクジラ・イルカ類の活動回廊としての生態学的な潜在能力を示していると述べている。 多羅満の作業チームは現場で、Photo-IDによる背びれの個体識別撮影を行った。これを長年の映像資料と比較し、過去に花蓮海域に出現したことがあるかどうかを明らかにし、花蓮沖のクジラ・イルカの生態記録を継続的に蓄積していく。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:事件