ドイツのメディアは、先日中国を訪問したロシアのプーチン大統領が、中国に天然ガスを購入してもらうために、なりふり構わず大幅な割引を提供したと報じた。しかし、中国はロシアに対し、国内価格に近い大幅な優遇価格での販売を要求しており、習近平国家主席は「レモンを絞るように」ロシアを搾取しているが、プーチン氏はそれを受け入れるしかない状況にある。ドイツの新聞「ターゲスツァイトゥング(Die Tageszeitung)」は、「乞食の旅」と題した論評で、プーチン氏の訪中行程を批判した。論評は、プーチン氏が引き起こしたウクライナ侵攻とそれに伴う経済制裁がロシアを深刻な経済困窮に陥らせ、欧州をロシアに依存させるどころか、自らを「中国の枷」にはめる結果になったと指摘している。さらに、ロシアはインフラプロジェクトのための巨額資金も北京に乞うており、技術設備や無人機に関しては、ロシアの輸入製品の36%が中国製となるなど、中国への依存が極まっている。論評は、習氏が「中露の友情は揺るぎない」と主張する一方で、実際にはプーチン氏が習氏の支配から逃れられなくなっていると指摘。中国車がロシア市場を席巻し、ロシアの自動車産業が壊滅的な打撃を受けている現状を伝えている。また、中国がロシアへの供給を断てば戦争は即座に停止せざるを得ないため、中国はそれに対する代償として、安価な天然ガス供給を要求していると分析している。最後に、中国企業がシベリアの森林を伐採するなど、ロシアが中国の「省」のように扱われ、プーチン氏の覇権への渇望が自らを弱体化させていると結論づけている。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:中央社 CNA
- 分類:International Relations