中央社ワシントン25日電。2025年のデータによると、米国の国際観光客数は2024年比で400万人減少し、5.5%のマイナスとなった。2020年のコロナ禍を除けば、過去20年で最大の減少幅であり、2008年の世界金融危機時をも上回る。CNNの報道によると、今回の減少はパンデミックや経済崩壊ではなく、米国の政治や政策の雰囲気が原因である。大統領の政治的レトリックや貿易・外交上の衝突、実際の軍事紛争などが、渡米を避ける理由となっている。2025年の外国人観光客の総消費額も80億ドル(約2540億台湾元)以上減少した。CNNは、これがサービス業や観光業だけでなく、米国の国際的イメージやソフトパワーにも影響を与えていると指摘する。ハーバード大学ケネディスクールのジュリエット・カイエム氏は、米国のソフトパワーは弱まっており、政府の機能不全や移民局の強制捜査、犯罪の多発といったメッセージが世界に伝わっていると述べた。さらに、250ドルの「ビザ誠実費」の提案や航空燃料価格の高騰も障壁となっている。世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)は、米国の2025年の国際観光収入が84億ドル減少したと推計している。カナダからの観光客の減少が最も顕著だが、ドイツ、フランス、オーストラリアなどからも減少している。ディズニーなどの観光業者も影響を受けており、入園者数の減少やホテルの稼働率低下が報告されている。米国国家観光局は、国際観光客数がパンデミック前の水準に戻るのは2029年になると予測している。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:中央社 CNA
  • 分類:economic_report
  • 関連組織:Disney / Brand USA / Tourism Economics