(中央社記者黄巧雯、台北26日)昨年5月、新北市三峡区で78歳のドライバーが運転する車が衝突し、4人が死亡、12人が負傷した事故を受け、国家運輸安全調査委員会(運安会)は今週、調査報告書を公表した。事故はドライバーによる車両の制御不備が原因とみられ、高血糖症が直接の証拠とは断定できないものの、操作能力に影響を与えた可能性があるとして、公路局に対し高齢ドライバーの免許更新時の健康診断を強化するよう提言した。

昨年5月19日午後、78歳の余姓の男が運転する車が三峡区学成路から左折し、国成街および復興路132巷へ進入する際、自転車、バイク、歩行者を次々と跳ね飛ばし、最終的に復興路の中央分離帯の街灯に衝突して停止した。この事故で4人が死亡、12人が負傷した。

事故原因について運安会は、ドライバーが左折およびバック操作時に車両を適切に制御できず、中央分離帯や後続車に衝突したと分析。その後、ペダル操作やギアチェンジの不手際により車両が加速し、国成街へ進入したとみている。

運安会によると、車両が国成街に進入した後もドライバーは加速を続け、歩行者や車両を避ける動きは見られたものの、減速操作は行われなかった。方向制御やアクセル・ブレーキ操作の協調性が欠如しており、これが事故につながったと指摘した。

過去の映像や今回の操作を分析した結果、運安会は、ハンドル操作の不正確さや、ペダルを踏む力加減・タイミングの不備を確認した。高血糖症が直接の原因という証拠はないが、高血糖は疲労やめまいを引き起こし、操作能力を低下させる可能性がある。また、長期的な血糖コントロール不良は認知機能低下のリスクも高める。

運安会は、防誤発進抑制装置があれば事故リスクを軽減できた可能性があると指摘。車両のタイヤ、ステアリング、ブレーキに異常はなく、フロアマットの干渉や飲酒の痕跡もなかった。

さらに運安会は、公路局の現行の健康診断には、医師向けの適性評価指針や、心身状況に関する明確な評価項目が不足していると指摘。認知機能検査についても、注意力や反応速度などの評価指標が不十分であり、練習問題の提供が検査の信頼性を下げていると懸念を示した。

これに対し公路局は、今年4月に医学諮問会議を開催し、75歳以上の免許更新申請書に自己申告項目を追加したと回答。医師の判断材料として活用している。また、専門的な評価指針については医学会と協議し、認知機能検査についても継続的に見直しを行うとしている。

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  • 出典:中央社 CNA
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