CNIEL(フランス全国酪農経済センター)は、フランス、欧州連合(EU)、および世界の乳業に関する統計・分析データを網羅的にまとめたレポート「L’économie laitière en chiffres2026」を発表しました。生産、加工、価格、貿易、消費、家畜頭数など、乳業全体の現状と動向を、多角的な数値データで公開しています。2025年フランスの生乳集乳量は235億Lと前年を上回り、チーズ生産量も179万トンを超える規模に拡大しました。さらに乳製品輸出額は約95億ユーロに達するなど、フランス酪農・乳業は持続可能な成長と市場拡大を両立しています。
L’économie laitière en chiffres2026
主要指標 — KEY FIGURES
1.生産性向上による増産が達成—持続可能な生乳供給体制を実現
2025年のフランス生乳集乳量は235億Lとなり、2024年の230億Lから2.2%増加しました。フランスの乳牛頭数は2024年には307.3万頭まで減少している一方、乳牛1頭当たりの平均乳量が2024年の7,670Lから2025年には7,850Lまで向上しており、生産性向上によって生乳供給の維持が図られています。飼養規模の最適化と酪農技術の進展により、効率的な生乳供給体制が実現されています。
2. チーズが乳業の価値創造をけん引—多様な品種が国際競争力を支える
フランスの牛乳由来チーズ・チーズスペシャリティの2025年生産量は179万5,432トンとなり、前年の176万9,857トンから増加しました。品種別の構成をみると、フレッシュチーズが69万2,872トンで全体の約39%を占める一方、白カビタイプ39万1,574トン、加熱圧搾チーズ34万2,383トン、非加熱圧搾チーズ24万9,429トンなど、多品種のチーズが生産されており、消費者の多様なニーズに応える製品ラインアップとなっています。
3. 乳製品輸出の堅調な拡大と国際競争力
2025年のフランス乳製品全体の輸出額は約95億ユーロに達し、前年比約4.1%増となりました。貿易収支は約24億万ユーロと黒字を記録しました。乳製品の中でも、特にチーズ(約41億ユーロ)、バター(約9.6億ユーロ)、脱脂粉乳(約5.9億ユーロ)などが、輸出の主力商品となっています。2024年と比較して2025年は輸出・輸入額ともに増加し、フランス乳製品の国際的な需要の高さがうかがえます。
L’économie laitière en chiffres2026
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【CNIELについて】
CNIEL (フランス全国酪農経済センター) は、国内の酪農家、酪農協同組合、製造業者、および流通関係者からなる非営利団体であり、国内外で以下の活動を行っています。
1. 酪農業界の経済動向、および乳製品が健康に与える影響に関するリサーチ
2. チーズを中心としたフランス乳業製品の良質なイメージの促進と消費拡大のための広報活動
3. 国際規格ISO26 000「社会的責任」の創設原則を尊重した社会活動「フランス・テール・ド・レ」
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:経済動向
- 関連組織:CNIEL / フランス全国酪農経済センター / EU