シニア専門のマーケティングプラットホーム コスモラボ(会社名:コスモヘルス株式会社、本社:東京都港区、代表取締役社長 小塚 崇史)がシニア層の『姿勢(猫背・円背)』に関するアンケートリサーチのレポートをリリースしました。
本レポートでは、50歳以上のシニア層を対象に「円背(えんぱい)」という言葉の認知・自身の姿勢評価・姿勢悪化の原因・体や気持ちへの影響・日常生活での不便、そして姿勢改善への取り組み意向について調査しました。958名からの回答を得た結果、加齢に伴う姿勢の変化が見た目だけでなく、生活機能や将来不安にどのようにつながっているのかが明らかになりました。
調査トピックス
◆ 円背の認知はまだ十分に広がっていない 「円背」という言葉を「知らなかった」人は73.2%に達し、「知っていた」(17.1%)を大きく上回りました。これにより、円背の正式名称やリスク認知は、まだ一般敵には浸透していないことが分かります。
◆ 姿勢不安の背景には筋力低下と運動不足 「自身の姿勢悪化の原因をどう捉えているか」の質問に対しては「筋力低下(体幹・背筋・臀部など)」(66.9%)が最も高く、「運動不足」(48.3%)、「加齢によるものだと感じる」(45.3%)が続きました。姿勢の問題は年齢だけでなく、日々の身体活動低下と強く結びついて認識されています。
◆ 改善意欲は高く、実践支援への余地が大きい 今後、姿勢改善には取り組みたいかどうかの質問には「とても思う」(44.6%)と「やや思う」(36.1%)を合わせて80.7%に達しました。一方、現在行っている対策では「特に何もしていない」(29.6%)も高く、関心はあるが具体的行動に移れていない層が少なくありません。
1:「円背(えんぱい)」とは、加齢により背中が丸くなる姿勢のことを指します。あなたは「円背」という言葉を知っていましたか? 『円背』という言葉は「知らなかった」(73.2%)が大半を占め、「知っていた」(17.1%)「聞いたことはあるがよくわからない」(9.7%)が続きました。姿勢の変化そのものは身近でも、「円背」という言葉として理解している人はまだ限られています。この結果は、「自身に姿勢悪化が起きていても、それをリスクとして自覚する前段階にいる人が多い」ことを示しています。啓発の入り口としては、専門用語の説明から始めるよりも、見た目や動作の変化と結びつけて伝えるほうが受け入れられやすいと考えられます。
2:あなたは自分の姿勢についてどう思いますか? 「あまり良くないと思う」(31.2%)が最多で、「まあまあ良い方だと思う」(26.0%)、「悪い方だと思う」(16.6%)が続きました。良い評価と悪い評価が混在するものの、全体としては姿勢に不安を感じる人が優勢です。姿勢は極端に悪いとまでは思っていなくても、“何となく良くない”という曖昧な不安を抱える層が厚い点が特徴です。こうした層には、危機感を強く訴えるよりも、日常の違和感を言語化して行動につなげる情報設計が有効と考えられます。
3:あなたが姿勢が良いと感じる理由は何ですか? 自身の姿勢が良いと感じる理由では「姿勢を意識する習慣がある」(74.1%)が突出し、「こまめにストレッチや運動をしている」(38.2%)、「普段から座り方・立ち方に気をつけている」(31.1%)が続きました。良い姿勢の実感は、日々の意識と小さな習慣の積み重ねに支えられています。姿勢の良さは体質や若さではなく、意識的な行動の結果として捉えられていることが分かります。つまり改善施策でも、特別な手段より“日常で続けられる習慣”をどう持てるかが鍵になると考えられます。
4:その原因として思い当たるものはありますか? 自身の姿勢が悪くなっていると感じる原因は「筋力低下(体幹・背筋・臀部など)」(66.9%)が最も高く、「運動不足」(48.3%)、「加齢によるものだと感じる」(45.3%)、「長時間同じ姿勢でいる生活習慣」(41.0%)が続きました。姿勢の悪化は、加齢そのものよりも身体機能や生活習慣の変化とセットで理解されています。この結果は、姿勢の問題が『年だから仕方ない』だけで終わっていないことを示しています。筋力や活動量の低下が原因として強く認識されているからこそ、運動、体幹ケア、長時間同姿勢の見直しといった実践提案に納得感が生まれやすいと考えられます。
5:加齢による姿勢の悪化が気になり始めたのはいつ頃ですか? 加齢による姿勢の悪化を自覚し始めたのは「50代以前」(33.4%)が最も高く、「60~65歳ごろ」(26.7%)、「66~70歳ごろ」(16.1%)が続きました。これにより姿勢の変化は高齢期に入って突然始まるというより、中高年期から徐々に意識され始めていることが分かります。記憶力や体力低下のように“シニアになってから急に気づく”テーマとは少し異なり、姿勢は比較的早い段階から違和感が積み重なっていく問題だと考えられます。予防情報も高齢者向けに限らず、50代からの備えとして提示することが重要になりそうです。
6:加齢による姿勢の悪化で、体や気持ちの面で悪影響は出ていますか? 加齢が自身へ及ぼしている悪影響は「階段の上り下りがしんどい」(38.1%)が最多で、「寝起きや起き上がりのときに背中・腰が固まって動きにくい」(32.6%)、「服がきれいに着られない/写真に写る姿勢が気になる」(29.2%)が続きました。姿勢悪化は動作面と見た目面の両方で生活のしづらさにつながっています。これらの結果で、身体機能の低下だけでなく、写真映えや服の着こなしなどにまで影響を及ぼしている点は見逃せません。日常の不便さと見た目の違和感が重なることで、姿勢の悩みはより深く長引きやすくるので、その分改善への動機も強まりやすいと考えられます。
7:姿勢改善のために行っていることはありますか? 姿勢の悪化に対する現在の対策では「ストレッチ(胸・肩・背中など)」(49.1%)が最も高い一方、「特に何もしていない」(29.6%)も目立ちました。「定期的な運動(ヨガ、ピラティス、ウォーキング等)」(25.5%)や「筋トレ(背筋・体幹・臀部など)」(24.0%)は一定数にとどまっています。取り組みは始めやすいストレッチに集中する一方で、継続的な運動や筋力強化まで進んでいる人はまだ限定的です。関心はあっても、何から始めるべきか分からない、続ける自信がないといった壁が残っている可能性があります。
8:今後、姿勢を改善するもしくは今の姿勢をなるべく長く維持するために、何か取り組んでみたいと思いますか? 姿勢の改善への取り組みの必要性は「とても思う」(44.6%)と「やや思う」(36.1%)を合わせると80.7%に達し、姿勢改善・維持への意欲は非常に高い結果でした。「あまり思わない」(5.3%)や「まったく思わない」(0.8%)は少数にとどまっています。行動実績以上に意欲が高いことから、姿勢テーマは“気づけば動きたいと思える”状態にあると考えられます。つまり、難しい理論よりも、すぐ始められる内容や効果がイメージしやすい提案を示すことで、実際の行動へつなげやすい段階にあるといえます。
9.次の中で、あなたが読んでみたいと思う “円背(えんぱい:加齢により背中が丸くなる姿勢のこと)に関するコラム” を選んでください。 (※質問9と10は同じ内容のため、10に統合して記載)
10.次の中で、あなたが読んでみたいと思う “円背(えんぱい:加齢により背中が丸くなる姿勢のこと)に関するコラム” を選んでください。 最も関心を集めたのは「円背予防のコツ:1日5分でできるストレッチ&体幹トレーニング」(66.8%)で、「円背改善は“介護予防”にもなる?将来の転倒・寝たきりリスクを減らす理由」(40.8%)、「そもそも『円背』とは?猫背との違いと、悪化しやすい生活習慣を解説」(37.3%)が続きました。実践性と将来不安の解消が強い関心軸になっています。読みたいテーマは、専門知識そのものより『すぐできる予防』『将来への備え』『自分の状態確認』に集中しています。姿勢テーマでは、難しい医学解説だけでなく、生活の中で実践しやすい対策や将来リスクとのつながりを分かりやすく示すことが重要と考えられます。
総評 本調査から、シニア層にとって姿勢の悩みは見た目だけの問題ではなく、身体機能、自信、日常生活のしづらさまで広く関わるテーマであることが分かりました。にもかかわらず、「円背」という言葉を知らない人は73.2%に達しており、問題そのものは感じていても、名称やリスクとして十分に認識されていない状況が見られます。 自分の姿勢評価では悪い寄りの回答が優勢で、原因としては「筋力低下(体幹・背筋・臀部など)」(66.9%)、「運動不足」(48.3%)、「加齢によるものだと感じる」(45.3%)が上位でした。姿勢悪化は単なる老化現象ではなく、体を支える力や日々の活動量低下の結果として理解されていることがうかがえます。 また、悪影響として「腰痛」(58.0%)や「肩こり」(45.5%)が高いだけでなく、「姿勢の悪さが気になって自信が持てない」(38.4%)も上位に入りました。生活面でも、階段の上り下りや起き上がりなどの動作に加え、服の見え方や写真映りといった見た目上の違和感まで波及しており、姿勢問題は身体と心理の両面に及ぶことが分かります。 一方で、改善意欲は非常に高く、「今後取り組んでみたい」と考える人は80.7%に達しました。それでも、現在の対策では「ストレッチ(胸・肩・背中など)」(49.1%)が中心で、「特に何もしていない」(29.6%)も少なくありません。意欲と実践の間にはギャップがあり、取り組みやすい入口設計が求められています。 総じて、姿勢(猫背・円背)テーマでは、危機感だけを伝えるよりも、『なぜ起こるのか』『どんな悪影響があるのか』『今日から何をすればよいか』を段階的に示すことが重要です。筋力、習慣、見た目、介護予防までつながるテーマとして整理し、すぐ実践できる行動提案をセットで提示することが、シニア層の理解と行動変容につながると考えられます。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:Market Research Report
- 関連組織:コスモヘルス株式会社 / コスモラボ