IT関連及びデジタルコンテンツの人材養成スクール・大学・大学院を展開するデジタルハリウッド株式会社が運営する、エンジニアと起業の学校『G's』(ジーズ)は、全国19~65歳の生成AIを学んだ経験のある250名を対象に、『生成AIの学びにおける「動機」と「定着」の相関調査」を実施しました。
調査の背景
生成AIが爆発的に普及した昨今、その使い方をめぐる情報は急増しました。「AIで稼げる」「AI人材になれば安心」といった言葉が溢れる中、G'sは「不安や焦りをきっかけに学び始めた人は、本当にAIを使いこなせるようになっているのだろうか?」という問いを持ちました。11年間の教育経験から、学びが力になるかはスキルや教材より学ぶ動機の差にあるのではないかという仮説を検証するため、本調査は実施されました。
調査サマリー
- ① 学びの動機は、「好奇心・やりたいことから」の内発的動機が50%、「不安・焦りから」の外発的動機が36%を占めた。 - ② 不安を動機に始めた人のスキル定着率はわずか27%で、好奇心を動機にした人(45%)と明確な差が見られた。 - ③ 学びを活かせた人の共通点で最も多かったのは「『作りたい』『解決したい』具体的な対象があった」(53%)だった。
調査概要
- 調査主体:G’s(ジーズ) - 調査名称:生成AIの学びにおける「動機」と「定着」の相関調査 - 調査期間:2026年5月28日~2026年6月2日 - 調査対象者:全国19~65歳の男女 - 調査方法:ウェブアンケート - 調査人数:生成AIスキルを学んだことがある250名
学びのきっかけと方法
学びのきっかけは「ニュース・記事」(61名)、「SNS・YouTube」(50名)など外部情報が6割以上を占めました。学習方法は「YouTube等の無料動画」(112名)が最多で、「オンライン講座」(106名)が続き、複数の方法を組み合わせる傾向が見られました。
学びの動機:「不安」が36%
動機を分類すると、「好奇心ドリブン」が50%、「不安ドリブン」が36%、「なんとなく」が13%でした。「仕事がなくなる」「学んでおいた方がいい」といった外発的な空気感が、多くの人の学びに影響を与えていることがうかがえます。
- 好奇心・やりたいことから(n=126):「面白そうな技術に触れたい」「アイデアを実現したい」など - 不安・焦りから(n=89):「仕事がなくなる不安」「時代に置いていかれたくない」など
学習内容と動機の違い
学習内容は「業務効率化」(113名)や「ツール操作」(101名)が上位でした。自由記述では、好奇心から学んだ人は「純粋に興味があった」、不安から学んだ人は「時代に置いていかれたくない」「敵の正体を知っておきたかった」など、動機の違いが言葉に表れていました。
定着率の差:不安ドリブンは4人に1人
不安を動機に学び始めた人(n=89)のうち、仕事や生活に学びを「具体的に組み込めている」と回答したのはわずか27%でした。一方、好奇心を動機にした人(n=126)では45%が組み込めており、約1.7倍の差がありました。何を学ぶかより、なぜ学ぶかが結果を分けていることが明らかになりました。
成功の鍵は「作りたいもの」の有無
学びを活かせた実感がある人(n=193)の理由1位は「『作りたい』『解決したい』具体的な対象があった」(53%)でした。一方、活かせなかった人(n=57)の理由1位は「試す機会や場所がなかった」(40%)でした。実践目的の有無が、学びの成否を分ける要因と言えます。
調査を終えて
今回の調査は、「不安から始めた学びは定着しにくい」という教育現場での実感をデータで裏付けました。AIスクールが乱立し、不安を煽る言葉が飛び交う中で、3割以上の人が外発的な焦りから学び始めています。しかし、そうした学びは一時的なものに終わりがちです。G'sは、AIはスキルではなく「好奇心を形にする道具」であると考えています。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:調査
- 関連組織:デジタルハリウッド株式会社
- 製品・サービス:G's(ジーズ)