AI Overview(AIO)への対応を検討するSEO担当者の現場では、次のような声がよく聞かれます。
「うちはYMYL領域だから、AIOはそもそも出にくいのではないか」 「指名検索は自社サイトに来るはずなので、AIO対策の優先度は低いのではないか」 「AIO対策の優先順位は、まず業種別の表示傾向から考えるべき」
今回の調査においては、AIO表示を最も大きく左右していたのは「業種」でも「購買意図」でもなく、クエリが求める「答えの形」であることが判明しました。
本リリースでは、SEO担当者が施策の優先順位を見直す上で参考になる4つのファクトを共有します。
本調査結果の要点
- AIOが表示されるかどうかは、業種よりも「どんな聞かれ方をしているか」に強く左右されている。 - 特に「○○とは」のように明確な答えを求める検索では、AIOが表示されやすい傾向が見られた。 - AIO対策では、すべてのキーワードを一律に見るのではなく、「クエリの形」ごとに優先順位を分けることが重要。
調査の概要
- 調査期間: 2026年2月〜4月 - 対象: 日本語Google検索 33,201クエリ - データ取得: 自社開発の検索結果モニタリングシステム - ラベリング: LLMによる5軸自動分類(人手検証済み) - 統計手法: カイ二乗検定(全軸 p < 0.001で有意)
各クエリには「購買ファネル分類(INTC)」「コンテンツ形式」「業種」「指名/非指名」「YMYL判定」の5軸ラベルを付与し、AIO表示率との関係を統計的に検証しています。
① 表示を最も左右していたのは「クエリの形」
5軸のラベルとAIO表示率との関係を比較したところ(図1)、表示率の差が最も大きく出たのは「コンテンツ形式(クエリの形)」でした。
コンテンツ形式(クエリフォーマット)別 AIO表示率
- 定義型(「〜とは」): 93.1% (3,263件) - FAQ型(具体的事実を問う): 84.1% (5,605件) - 方法型(「〜やり方」): 77.6% (2,917件) - 比較型(「〜おすすめ」): 77.0% (4,642件) - リスト型(「〜一覧」): 68.8% (5,773件) - その他: 67.5% (11,001件)
同じ業種・同じ商材を扱っていても、「○○とは」と「○○ おすすめ」ではAIO表示率に16.1ptの差、その他の形式とでは最大25pt以上の差が生じます。「どの業種で勝負するか」よりも先に、「どのクエリの形で記事を書くか」を整理することが、AIO対策の第一歩になります。
② 「YMYLはAIOに出にくい」は誤解
「健康・医療や金融はGoogleが慎重になるためAIOは抑制されている」という見方があります。しかし、実際の表示率は逆の傾向を示しています。
業種別 AIO表示率
- 健康・医療: 86.4% (917件) - 法律・士業: 83.9% (1,599件) - 金融・保険: 81.1% (7,412件) - 教育・学習: 76.8% (995件) - IT・テクノロジー: 76.4% (8,161件) - マーケティング: 74.9% (3,312件) - 住宅・リフォーム: 74.4% (992件) - 不動産: 74.4% (944件) - 人事・キャリア: 73.3% (1,686件) - 生活・暮らし: 68.5% (2,666件) - 美容・ファッション: 66.4% (1,626件) - 旅行・観光: 55.0% (591件) - 飲食・グルメ: 51.6% (787件)
上位3業種は健康・医療(86.4%)、法律・士業(83.9%)、金融・保険(81.1%)で、いずれもYMYL領域です。本調査だけで要因を断定することはできませんが、信頼できるソースが揃いやすいYMYL領域では、AIOが表示されやすい可能性があります。少なくとも、「YMYLだからAIOに出にくい」と一律に判断するのは適切ではありません。
一方、表示率が低かったのは旅行・観光(55.0%)と飲食・グルメ(51.6%)でした。こちらも本調査だけで要因を断定することはできませんが、旅行・観光や飲食・グルメは、主観性やローカル性が強いクエリが多く、AIが一意の回答を生成しにくいことが、表示率の低さに影響している可能性があります。
③ AIO対策は、全キーワード一律で行う必要は無い
単軸では見えない「狙い目」が、クロス集計によって明らかになりました。
AIO表示率が特に高い組み合わせ(AIO対策の優先候補) - 金融・保険 × Informational - 法律・士業 × Informational - 健康・医療 × Comm
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
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