日揮ホールディングス株式会社(代表取締役会長兼社長CEO:佐藤 雅之、以下「日揮HD」)は、日揮グループのSAF(Sustainable Aviation Fuel:持続可能な航空燃料)製造事業会社である合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY(代表者:髙田 岳志、以下「SAFFAIRE SKY ENERGY」)が製造した国産SAFが、共同事業者であるコスモエネルギーグループを通じて航空自衛隊ブルーインパルス(※1)へ供給されることをお知らせします。今回の国産SAFは、SAFFAIRE SKY ENERGYの工場より海上出荷後、中部国際空港を経由して供給されるもので、本年9月19日に愛知県名古屋市(※2)上空で予定されている航空自衛隊ブルーインパルスの展示飛行(※3)に使用されます。

図版ブルーインパルス展示飛行のイメージ(提供:航空自衛隊)

主要指標 — KEY FIGURES

3万キロリットル
年間約 3 万キロリットルの SAF 供給を目指しています
329団体
現在では329の企業、自治体などが参加しています

日揮HDは、中部国際空港株式会社をはじめとする地域のパートナーや自治体と連携し、家庭等から排出される廃食用油をSAFへ循環させる取り組みを推進してきました。また、当社が主導する「Fry to Fly Project」を通じて、市民参加型の廃食用油回収や啓発活動を展開し、地域における資源循環ならびに航空分野の脱炭素化に向けた機運醸成に取り組んでいます。

今回の国産SAFには、こうした取り組みを通じて回収された廃食用油も原料の一部として活用されています。地域の皆さまの協力により集められた資源がSAFとして生まれ変わり、ブルーインパルスの展示飛行を支えることは、地域とともに進める資源循環と脱炭素社会の実現を象徴する取り組みとなります。

今回のブルーインパルス展示飛行で国産SAFが使用されることにより、日本におけるSAF導入促進の取り組みを国内外へ示すとともに、航空分野における脱炭素化、国内資源の有効活用ならびに循環型社会の実現に向けた機運のさらなる醸成につながると期待しています。

日揮HDは今後も、国産SAFの安定供給と利用促進に向けた取り組みを推進するとともに、SAFサプライチェーンのさらなる拡大を通じて、航空分野の脱炭素化ならびに持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

<国内初となる SAF 大規模製造事業の概要>

日揮HDは2020年から、コスモ石油、レボインターナショナルと共同でSAF のサプライチェーン構築に向けて事業化検討を進め、2021年にNEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「国産廃食用油を原料とするSAF製造サプライチェーンモデルの構築」助成事業に採択(※4)されました。

2022 年 11 月 1 日付で新会社 SAFFAIRE SKY ENERGY を設立、年間約 3 万キロリットルの SAF 供給を目指しています。コスモ石油堺製油所構内の製造設備は 2024年 12 月に完工し、2025年4月から主要な航空会社などに供給を開始しました。

供給するSAFは、持続可能な製品の国際的な認証制度であるISCC CORSIA認証、ISCC EU認証を取得済みであり(※5)、本認証取得により原料から供給まで国内で完結する国産 SAF の提供体制が国際的な基準で認められています。

SAF製造装置(コスモ石油堺製油所構内)   廃食用油受け入れ施設(コスモ石油堺製油所構内)

<中部地域におけるSAFサプライチェーン構築と資源循環の取り組み>

日揮HDは、中部国際空港株式会社と2024年7月に「廃食用油の収集およびSAF利用促進に関する覚書」を締結し、空港近隣自治体と連携しながら、家庭等から排出される廃食用油をSAFへ循環させる取り組みを推進しています。

また、日揮HDが主導する「Fry to Fly Project」を活用し、市民・自治体・企業が一体となった資源循環の仕組みづくりを推進しています。愛知県内では、東浦町、知多市、弥富市、大府市、阿久比町、小牧市、岩倉市、東海市、蟹江町、東郷町、豊川市、飛島村および名古屋市と資源循環に関する協定を締結(※6)し、公共施設や学校、保育所などにおける廃食用油回収の仕組みづくりや、出前授業等を通じた理解促進活動に取り組んできました。

こうした活動を通じて回収された廃食用油は、SAFの原料として活用され、航空分野の脱炭素化や国内資源循環の推進に貢献しています。2025年5月には、中部国際空港セントレアにおいて国産SAFの初供給が実現(※7)し、中部地域での「廃食用油の回収」から「SAF製造」「航空機での利用」までをつなぐSAFサプライチェーンが具体化しました。

<Fry to Fly Projectについて>

「Fry to Fly Project」は、日揮HDが提唱し、事務局を務める、家庭や店舗などから排出される廃食用油という国内資源を原料とするSAFの普及拡大を目指すプロジェクトです。現在、家庭から排出される廃食用油の多くは廃棄されており、回収された廃食用油についても多くが国外に輸出されていると言われています。

設立主旨に賛同する企業、自治体、団体が連携して廃食用油の回収促進や資源循環の推進に取り組んでおり、現在では329の企業、自治体などが参加しています。

特設ホームページ:https://www.fry-to-fly.com/

※1 ブルーインパルスとは、航空自衛隊の存在を多くの人々に知ってもらうために、航空自衛隊の航空祭や国民的行事などで、華麗なアクロバット飛行(展示飛行)を披露する専門のチーム。正式名称は、宮城県松島基地の第4航空団に所属する「第11飛行隊」。青と白にカラーリングされた機体が特徴。6機の機体が大空で展開する一糸乱れぬフォーメーションや、ダイナミックなソロ演技は人々に驚きと感動を与えます。展示飛行の詳細は、自治体などから情報発信される予定です。

※2 愛知県 報道発表資料 https://www.pref.aichi.jp/press-release/saf-blueimpulse.html

名古屋市 報道発表資料 https://www.city.nagoya.jp/houdou/3003942/3003948/3005591.html

※3 ブルーインパルス展示飛行の実施について

https://old.aichi-nagoya2026.org/news/detail/1306/

https://www.asianparagames-2026.org/news/detail/299

※4 NEDO助成事業「国産廃食用油を原料とするSAF製造サプライチェーンモデルの構築」https://www.nedo.go.jp/koubo/FF3_100312.html

※5 2024年12月13日プレスリリース「ISCC CORSIA及びISCC EU認証(国際持続可能性カーボン認証)の取得について」

https://www.jgc.com/jp/news/assets/pdf/20241213.pdf

※6 2026年4月30日プレスリリース

「愛知県名古屋市、中部国際空港と廃食用油のSAFへの資源化促進に関する協定を締結」

https://www.jgc.com/jp/news/assets/pdf/20260430.pdf

※7 2025年5月23日プレスリリース

「実用化された国産SAFが中部国際空港セントレアに初供給」

https://www.jgc.com/jp/news/assets/pdf/20250523_11j.pdf

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:事業展開
  • 関連組織:日揮ホールディングス / SAFFAIRE SKY ENERGY / コスモエネルギーグループ