【選考委員】(左から)小川哲氏、町屋良平氏、金原ひとみ氏、村田沙耶香氏 撮影=宇壽山貴久子

1962年の創設以来、多くの新人作家を輩出してきた「文藝賞」(主催:河出書房新社)の選考会が8月19日(水)フォレストテラス明治神宮にて執りおこなわれ、選考委員を務める小川哲氏、金原ひとみ氏、町屋良平氏、村田沙耶香氏による選考の結果、第63回文藝賞受賞の二作が決定いたしました。

【受賞作】

「いっしょに老衰しようね」(400字×130枚)

唐川らい(からかわ・らい)/2005年、熊本県生まれ。20歳。

作品紹介

主要指標 — KEY FIGURES

50万円
副賞として50万円が贈られます

生老病死に無理やり恋をねじこんで踊る!

ジャンキーにならないほうがめずらしい学校で、薬を絶った唯一の生徒・花蓮は、小説家志望の坂口に恋をしている。 安全ピンで背中に愛の言葉を彫りつけて、図書室でレイヴして、暴走する十七歳の恋は、転校生の「死くん」がもたらした火種によって思わぬ方向へくすぶりはじめる。そして迎えた体育祭の日、花蓮は究極のトリップ体験へ至る――。 劇薬注意! 恋バナ専用銃口で、ギラギラのマシンガン・トークに撃ち抜かれる至上の恋愛小説。

【受賞作】

「つづけて生きてられません」(400字×118枚)

山岡桜寿(やまおか・おうじゅ)/2000年、兵庫県生まれ、京都府在住。26歳。

作品紹介

「俺たち、⽜を捕まえるんや、⼆⼈で」

同棲する恋⼈・尾鷲(おわせ)が突然曹洞宗への帰依を宣⾔し、職場を無断で⽋勤した。偶然同じタイミングで会社を退職した私も、尾鷲と一緒に坐禅を組んで、家での不思議な修⾏⽣活をはじめてみることに。花束のない最終出社日、常温で飲む⻘島ビール、募金箱の置かれた花屋――生きるテンポをいったん落としてみた二人の日々の⾏き着く先は、解脱か、それとも自堕落か?

誠実であろうとするほど傷を負う、混乱した現代を⽣きるすべての⼈へ。

悟りの予感に満ちたストレンジ・ブディズム⽂学!

受賞作と受賞の言葉、選考委員による選評・選考経過は、10月7日(水)発売の「文藝」2026年冬季号に掲載いたします。 贈呈式は11月中旬に明治記念館にて開催し、受賞者には正賞として記念品、副賞として50万円が贈られます。

【文藝賞とは】

河出書房新社の季刊文芸誌「文藝」を母体とし、1962年から始まった文学の新人賞です。 これまで、第1回受賞の高橋和巳をはじめ、田中康夫、山田詠美、長野まゆみ、綿矢りさ、羽田圭介、山崎ナオコーラ、磯﨑憲一郎、町屋良平、若竹千佐子、宇佐見りん、遠野遥、安堂ホセなど、文学シーンに常に新たな才能を送り込んできました。今年の文藝賞受賞作品にも、ぜひご注目ください。

関連サイト

雑誌「文藝」公式サイト

https://www.kawade.co.jp/np/bungei.html

次回、第64回「文藝賞」(2027年)原稿募集

https://www.kawade.co.jp/np/bungei.html#script

河出書房新社HP

https://www.kawade.co.jp/

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR TIMES
  • 分類:文学賞