環境部が『汚染者負担』の原則を徹底するため、昨日(9日)、水質汚濁防止費の収納方法第11条の改正を予告した。これにより、現在の監査違反時の費用計算における上限が全面的に撤廃され、半導体、化学工業、製紙、染色整理などの高水使用・高汚染排出事業者に対して、直接的な経営コストの試練が迫ることになる。

現行の『水質汚染防止費収納方法』では、監督当局が監査中に事業所の排水水質が基準を超えた場合、水汚費の計算基礎には『排水基準最大限値の90%』という上限が設けられている。つまり、企業の実際の排出値がこの基準を超えても、計算上はこの上限値までしか課金されない仕組みになっていた。

今回の改正案では、費用計算のロジックに二つの重要な変更が加えられる。

まず一つ目は、「排水超標日」の費用計算方法について、改正案ではすべての費用上限を撤廃し、監督当局の監査による『実際の水質検査数値』に基づいて全額を計算するとしている。これは、企業が今後超標を起こした場合、水汚費に一切の割引や換算の余地がなくなり、実際の汚染排出量がそのまま課金額に反映されることを意味する。

二つ目は、「非超標期間」の費用計算上限について、現行の90%から『排水基準最大限値』(すなわち100%)に引き上げられること。この措置により、違反していない期間の課金基準も排水基準と完全に一致させ、費用徴収の検証範囲が拡大される。

この法規改正は、高水使用・高汚染排出産業に特に大きな影響を与える。半導体、化学製品製造、パルプ・紙製造、染色整理、電鍍などの業種は、事業プロセスで大量の廃水を処理する必要があり、製造工程で発生する廃水中の汚染物質濃度も高いため、廃水処理設備の運用が不適切だったり、監視システムが迅速に対応できなかったりすると、過去には上限設定により財務支出をある程度予測できたが、今後は上限撤廃により不確実性が高まる。

環境部は、今回の法改正が合理的な計算基準を確立し、産業界が自主管理を強化し、廃水処理設備の投資・アップグレードを促進することで、超標リスクを低減することを目的としていると説明している。製造業にとっては、環境関連費用の直接的な増加に加え、内部の環境監視システムの精度と安定性を見直す必要があり、法改正に伴うコスト管理の課題に直面することになる。

今回の改正案の詳細については、発表日から3日後より行政院公報情報網でダウンロード・閲覧が可能。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:ニュース