Meta (META-US) は17日、株価が2.79%下落して1株あたり646.01ドルで取引を終えた。盤中は一時5.7%も下落した。『ニューヨーク・タイムズ』は、MetaがAnthropicと約100億ドル規模の計算能力レンタル契約を交渉していると報じた。この契約では、Anthropicが2年間にわたり月額でMetaに支払いを行う可能性がある。
同紙は17日に事情に詳しい関係者の話として、この協業案はAnthropicが6月に提案したもので、現時点では初期段階の協議中であると伝えた。Metaは現在、さまざまな提案を検討しているが、最終的に合意に至る保証はない。
協議中の内容によれば、Anthropicは2年間の契約期間中に月額でMetaに支払いを行い、双方は早期に契約を終了することも可能になる。
もしこの契約が成立すれば、これはMetaが外部企業に大規模なクラウド計算能力を販売する初めての事例となり、同社がAIインフラサービス市場に本格参入する可能性を示している。
Anthropicは最近、外部の計算リソースを積極的に拡大している。2024年5月、同社はSpaceX (SPCX-US) と提携し、米国テネシー州にあるSpaceXのColossus 1データセンターを利用できるようになった。これにより、22万個以上のNVIDIA製チップを含む30万キロワット超の計算容量を確保している。
一方、Metaは多数の自社データセンターを保有しているが、現状では主に内部用途に限定しており、MicrosoftやAlphabet、Amazonのように大規模な外部向けクラウドサービスは提供していない。
そのため、市場はMetaが既存のインフラを活用して新たな収益源を開拓するかどうかを注目している。
MetaのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏は5月の年次株主総会で、ほぼ毎週、外部企業からAPIサービスの提供や余剰計算リソースの販売を求める問い合わせがあると語った。Metaは現時点ではこれらの提案を受け入れていないが、その理由として、現有の計算リソースは内部開発に優先的に使用すべきだと考えているためである。しかし、将来設備が過剰になった場合には、外部へのリソース販売も現実的な選択肢になると述べている。
ブルームバーグは7月1日、事情に詳しい関係者の話として、Metaがクラウドインフラ事業の展開を検討しており、将来的には企業向けにAI計算能力やモデルの利用権を販売する可能性があると報じた。今回のAnthropicとの潜在的な協業が実現すれば、Metaがこの分野に本格進出する第一歩となる可能性がある。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:提携
- 関連組織:Meta / Anthropic / SpaceX
- 製品・サービス:クラウドインフラサービス