中東地区の軍事的緊張が急激に高まる中、他の植物油も堅調に推移するなか、棕櫚油価格は約1か月ぶりの最高値に上昇しました。
アメリカとイランの敵対行動が激化し、軍事衝突の対象が特定の軍事施設から橋梁や公益施設、港湾設備にまで拡大しています。これにより、中東における停戦合意への期待が後退し、サプライチェーンへの懸念が強まっています。こうした情勢を受けて、ブレント原油価格は今週11%以上急騰し、一時的に1バレルあたり85ドルを突破しました。これは約1か月ぶりの水準であり、その後90ドルを超えたとの報道も出ています。
この原油価格の上昇は、アメリカによるイランへの新たな攻撃と、トランプ大統領によるホルムズ海峡を通航するイラン船隻の再封鎖が主な要因です。これにより、世界的な化石燃料の供給逼迫への懸念が市場で高まっています。
原油価格の強含みは、直ちに棕櫚油市場の心理を改善させました。クアラルンプールの棕櫚油先物価格は2日連続で上昇し、一時的に1トンあたり4,653リンギットに達し、約1か月ぶりの高値を更新しました。アナリストによると、原油価格が高水準で推移することで、バイオ燃料の需要見通しが強化され、棕櫚油がその主要原料であることから価格上昇につながっているとのことです。
さらに、インドネシアが最近導入したB50バイオディーゼル計画や、マレーシアのB15混合政策は、世界の主要な2つの棕櫚油生産国において、大量の供給が消費されることを予想されており、熱帯性油脂の価格をさらに押し上げる要因となっています。
市場関係者によれば、今回の価格上昇は「戦争リスクプレミアム」の回帰を反映しているとのことです。また、シカゴや大連の取引所で取引される他の植物油(大豆油など)の価格も同時に上昇しており、これが棕櫚油価格を支える要因ともなっています。
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- 出典:PR Times
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