ブルームバーグが関係者を引用して報じたところによると、智譜(02513-HK)はこのほど、設計電力容量が1ギガワット(GW)に達する大規模データセンターを完成させた。このセンターではすべて中国国産のチップが採用されており、大規模モデルの訓練に必要な計算資源を安定的に確保できるようになった。このニュースを受けて、智譜の株価は火曜日(21日)の取引時間中に約30%上昇した。
同時に、智譜AIは国内のAI異種計算ソフトウェア企業「中科加禾」(XCore Sigma)の買収を正式に完了した。中科加禾のチームは中国科学院計算技術研究所のコンパイラ実験室にルーツを持ち、長年にわたり異種計算のソフトウェアスタックとコンパイラ最適化技術の研究に取り組んできた。同チームは、国内屈指のAIインフラ(AI Infra)チームと見なされている。
アナリストらは、今回の買収が「算力の解放」という重要な課題を解決するものだと指摘している。コンパイラ、ランタイム、推論エンジンといった基盤ソフトウェアの能力を活用することで、異種チップの利用率が大幅に向上し、推論コストの削減やモデルの展開効率の改善が可能になると期待されている。
大規模な計算能力と成熟したインフラ体系の構築により、市場は智譜の次世代基盤モデルに対して高い期待を寄せている。強力な「後学習(Post-training)」技術を背景に、次世代モデルはより大きなパラメータ規模と高度な知能レベルを目指す一方で、推論効率と実用的な展開性も兼ね備えると見られている。
業界の専門家は、世界の先端AI企業の競争は、単一のモデル能力から、モデル・算力・インフラ・産業エコシステムを含む体系的な競争へと進化していると指摘する。智譜AIの一連の動きは、単にモデルの発表にとどまらず、基盤モデル企業としての包括的な競争力を構築しようとする戦略的意図を示している。こうした戦略的な布石が市場に評価され、智譜の株価は21日に取引時間中に顕著な上昇を見せた。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:提携
- 製品・サービス:大規模言語モデル / AIインフラソフトウェア