米国株式市場は、先週のテクノロジー株主導の売却から一旦落ち着きを見せているが、債券市場からは依然として警戒信号が発せられている。長期米国債利回りの上昇に伴い、S&P 500指数の収益利回り(Earnings Yield)がこれに追いつかず、債券に対する株式の追加リターンが縮小している。これは、米国株の評価が依然として高水準にあることを示唆している。S&P 500の最新収益利回りは4.95%であり、30年物米国債利回りの5.0685%を下回っている。

SpaceX(SPCX-US)は、約1か月前に記録した時価総額のピークから1兆ドル以上を失っており、米国大手企業のランキングでも順位を下げ続けている。ダウ・ジョーンズの市場データによると、SpaceXは月曜日にMeta Platforms(META-US)に時価総額で逆転され、米国第8位の企業に後退した。先週には、博通(AVGO-US)にも初めて追い抜かれており、株価はすでにIPO価格を下回っている状況だ。

AMD(AMD-US)の株価は20日1.6%上昇した。Rosenblatt証券とUBSが目標株価を引き上げたことに加え、マイクロソフト(Microsoft)(MSFT-US)がAMDの次世代AIプラットフォーム「Helios」を採用すると発表したことが好感された。Heliosは、AzureクラウドサービスにおけるAIワークロードの処理能力を強化するために使用される予定である。

AIインフラへの投資ブームは続いており、資産運用大手のベライゾン(BlackRock)(BCS-US)が主導する120億ドル以上の債務ファイナンスが、Meta Platformsのテキサス州エルパソにある大規模データセンター建設に向け検討されている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が関係者の話として報じたもので、金融機関がAI基盤インフラに積極的に資金を投入している現状を示している。

一方で、AI関連株の人気はやや陰りを見せている。ゴールドマン・サックス(GS-US)の最新レポートによると、ヘッジファンドは過去2か月間、米国テクノロジー株を記録的なペースで売却しており、AI関連銘柄への楽観的な見方が後退している。ゴールドマン・サックスのプライム・サービス部門によれば、過去8週間のうち6週間でテクノロジー株が純売越状態にあり、保有株式の時価総額は約10%減少しており、これは同機関が10年以上にわたり追跡してきた中で最大の減少幅である。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:ニュース
  • 関連組織:SpaceX / Meta Platforms / Broadcom
  • 製品・サービス:Helios AIプラットフォーム / Azureクラウドサービス