数か月にわたり続いたグローバル株式市場のAIブームを受け、市場は米国の大手クラウドサービス企業によるAI関連の資本支出が鈍化する可能性を予想しています。しかし、物流の現場からはその影響がまだ見えていません。貨物取扱会社の中菲行(5609-TW)は、21日、「少なくとも現時点ではAIサーバー関連の出荷が減速している兆しは見られない」と述べました。空輸需要は来年まで好調が続く見通しです。

中菲行の董事長である錢文君氏は、「現時点でサーバー関連の出荷の勢いが弱まっているとは感じない」とし、8月の空輸市場も「価格と取扱量の両方が上昇する」と予測。さらに、「基本的に下がる可能性は低い」と強調しました。台湾は東南アジアから北米への空輸の中継拠点としての地理的優位性を維持しており、空輸市況は来年まで好調が続くとみられています。

中菲行によると、現在の台湾発米国西海岸の空輸価格は1キログラムあたり220元、米国東海岸は240元。AI関連の緊急出荷品は1キログラムあたり300元以上に達するケースもあるとのことです。

一方、海運市場はやや落ち着いた状況です。中菲行は、第3四半期の伝統的な繁忙期であっても「貨物量はそれほど好調ではない可能性がある」と指摘しています。理由として、すでに6〜7月にかけて前倒しの出荷が進み、新型コロナ禍時と同水準の高運賃が見られたこと。また、前年同期には米国の対等関税措置を前にした強力な出荷ラッシュがあり、比較基準が高くなっている点を挙げています。

海運市況の変動が大きいため、荷主や貨物取扱会社の両方が動向を注視しており、伝統的な繁忙期・閑散期の区別は曖昧になっており、年内の動向は予測が難しい状況です。

全体として、中菲行はグローバルサプライチェーンが新たな構造的変革期に入っていると分析しています。錢文君董事長は、「貿易政策、地政学的要因、海運の供給、グローバル貿易フローの再編、そしてAIインフラの整備――この5つの力が、世界の物流の流れを再形成しており、物流サービスの価値も再定義されている」と述べました。物流業界の競争はもはや輸送効率だけではなく、顧客が政策変化に対応し、サプライチェーンリスクを管理し、事業のレジリエンスを高め、グローバルな供給網の再編に伴う新たな機会を捉える支援ができるかどうかが問われていると強調しています。

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  • 出典:PR Times
  • 分類:ニュース
  • 製品・サービス:空運サービス / 海運サービス