中東局勢が依然として緊迫しており、原油価格の急騰を受け、米国債市場は火曜日(21日)に再び新たな売りに見舞われ、利回りは全面的に上昇した。特に長期国債は、市場が注目する重要な技術的価格水準を一挙に突破し、インフレ懸念が再びトレーダーの関心の中心となっていることが浮き彫りになった。
市場データによると、10年物国債利回りは一時4.64%まで上昇し、約2か月ぶりの高値を記録。市場が注目する4.60%の壁を突破した後、4.63%前後で推移している。30年物国債利回りも同様に上昇し、全体のイールドカーブが2~5ベーシスポイント上方修正された。
これと並行して、米ドルは主要通貨に対して普遍的に上昇した。
分析によれば、今回の売りの直接の引き金は、ブレント原油が1バレル91ドルを突破したことにある。米国とイランの軍事的対立は10日目に入り、イエメンのフーシ派が紅海航路に与える脅威も緩和されていない。エネルギー価格の激しい変動により、市場のインフレ見通しに対する不安が再燃している。
金利先物が示すシグナルも注目に値する。現在、トレーダーはFRB(連邦準備制度理事会)の来週の会合で利上げが実施される確率を約25%と見込んでおり、今月前半のほぼ五分五分の予想からやや低下しているものの、中東情勢の緊迫が続くなか、ここ数取引日の間に利上げ期待が再び高まりつつある。
市場関係者によれば、この一連の売りは、先週のインフレ指標が予想を下回ったことによる上昇分をほぼ完全に食い込んだ。市場のセンチメントの急激な反転は、油断できない状況である。
カナダ王立銀行キャピタル・マーケッツ(RBC Capital Markets)の金利戦略家であるイザック・ブルック氏は、火曜日の市場動向はエネルギー価格の持続的な上昇が直接的に影響していると分析した。
さらに彼は、利回りの下落が重要な技術的ポイントに達したことで、さらに売り圧力が強まったと補足した。2年物利回りは再び4.20%を超えて推移し、10年物は4.60%を突破。夏季の取引が薄いことも相まって、複数の要因が重なり、市場の変動が拡大している。
市場の深さの観点から見ると、取引高の縮小も今回の変動を助長している。シカゴ商品取引所(CME)のポジションデータによると、月曜日の担保付き隔夜資金レート(SOFR)関連の先物・オプション取引高は、20日間平均のそれぞれ74%と54%にとどまった。流動性の不足は、突発的なショックに対する価格の反応をより敏感にし、一方的な動きを拡大しやすくしている。
注目すべきは、今回の長期国債の下落が単にインフレ期待の高まりだけが原因ではないことだ。実質金利の同時上昇も重要な要因となっている。
実質金利の代理指標である30年物インフレ連動債(TIPS)の利回りは、火曜日に2.95%まで上昇し、2008年以来の最高水準を記録した。
市場分析によれば、実質金利が高水準で推移していることは、投資家が依然として米国経済の成長を楽観視していることを示している。同時に、企業の借入コストの上昇、政府の財政赤字の拡大、AI投資ブームによる資金需要の高まりが、長期金利を支える要因となっている。
この点から、将来的にインフレ指標が一時的に弱含んでも、長期金利が簡単に低下するのは難しい可能性があると指摘されている。
FRBの政策見通しに関しては、市場の見方は依然として分かれている。フランス外貿銀行のチーフ米国経済学者、クリストファー・ホッジ氏は、原油価格が激しく変動している現在、FRBの政策決定は消費者物価指数(CPI)の予測ではなく、実際の公表データに依拠すべきだと強調した。
また、新体制の下でのFRBの政策反応のパターンは依然として不明確だと指摘した。
市場関係者は、この発言が現在の市場が直面する核心的な矛盾を浮き彫りにしていると解釈している。一方では、原油価格のショックによるインフレ圧力が確かに存在し、持続的に影響を及ぼしている。他方では、新体制下のFRBの政策スタンスが明確になっておらず、投資家が将来の金利動向に対して安定した予想を形成しにくい状況にある。
来週開催されるFRBの政策会合は、現在の市場価格が適正かどうかを検証する重要な指標となるだろう。
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- 出典:PR Times
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