アメリカの老朽化した電力網ではAIの高電力需要に対応できず、アマゾン、マイクロソフト、グーグル、Metaなどの大手テック企業が「自前発電(BYOL)」モデルを採用。これによりAIデータセンター(AIDC)の電力調達が加速し、電力関連ETFへの投資機会が拡大している。

銀行の財務管理担当者は、近年、海外のエネルギー関連商品が大幅に拡充しており、台新アメリカ電力インフラ(009805-TW)、中信データ&電力(009819-TW)、富邦ESGグリーン電力(00920-TW)、FTクリーンエネルギー(00899-TW)、中信バッテリー&ストレージ(00902-TW)といった電力テーマETFに加え、台新グローバルAI電力ファンドが8月10日に新規募集を開始すると指摘。これにより、水力・ガス・電力、デジタルインフラなどの関連ファンドとともに、電力テーマの投資信託商品の人気が高まっている。

CMoneyの統計によると、7月22日時点での海外電力関連ETFのパフォーマンスは良好で、特に009805台新アメリカ電力インフラ、00920富邦ESGグリーン電力、00899FTクリーンエネルギーの3本が年初来で2桁の上昇を記録し、目立った成績を残している。

直近3ヶ月のパフォーマンスでは、台新009805とFT華美00899がプラスリターンを維持しており、グリーンエネルギーと電力インフラのセクターが金融市場のデレバレッジやバブル圧縮の圧力下でも安定性を発揮。電力株は公共事業としての防御的特性を持ち、株式市場の資金の避難先としての役割を果たしている。

台新アメリカ電力インフラETF(009805-TW)の担当マネージャー、劉恒志氏は、アメリカのAIDCにおける自前発電の潜在的ビジネスチャンスは大きく、主に4つの分野が恩恵を受けると説明する。第一に、現場発電を行う新エネルギー企業で、現場でのガス発電、原子力、小型モジュール炉(SMR)、再生可能エネルギーおよび太陽光開発企業が含まれる。AIに必要な24時間安定したベースロード電力を提供するため、マイクロガスタービンやSMRの導入が進み、NextEra Energy(米国株NEE)などが主要受益企業となる。

第二に、電力の安定供給を支える電力網ストレージおよびマイクログリッドシステム企業で、Fluence Energy(FLNC)などが該当する。さらに、AIDCの自発電需要には、重電および配電インフラ設備メーカーも含まれ、米国の大手重電メーカーEaton(ETN)、nVent(NVT)が変圧器、無停電システム(UPS)、電気保護装置を提供している。最後に、発電に伴う「自前冷却(BYOP&C)」需要に対応する高効率冷却およびエネルギー回収システム企業も必要とされ、Vertiv(VRT)がデータセンター向けの液冷および空調システムを提供している。

さらに、台新投信の定量分析チームは、今後アメリカのAIDCにおける自前発電(電源方式)の需要が「メーター後方発電」(ユーザーの電力メーター後方に設置)の方向に進むと分析。これにより、ガスタービン、SOFC(固体酸化物燃料電池)、ストレージバッテリーなどが恩恵を受ける。特にSOFCはAIデータセンターの現場発電の新解法として注目されており、DIGITIMESの予測によると、SOFCのリーディング企業Bloom Energy(BE)は2026年までに売上が80%以上成長し、ガスタービンの一部を置き換え、新たな電力供給トレンドになりつつある。

海外電力エネルギーETFのパフォーマンス表:

- 009805 台新アメリカ電力インフラ:1ヶ月 -2.44%3ヶ月 3.08%6ヶ月 23.96%、年初来 33.01% - 00899 FTクリーンエネルギー:1ヶ月 -6.8%3ヶ月 1.51%6ヶ月 13.04%、年初来 23.69% - 00920 富邦ESGグリーン電力:1ヶ月 -7.89%3ヶ月 -0.4%6ヶ月 24.92%、年初来 36.34% - 00902 中信バッテリー&ストレージ:1ヶ月 -21.54%3ヶ月 -23.39%6ヶ月 -10.23%、年初来 -3.22% - 009819 中信データ&電力:1ヶ月 -5.92%3ヶ月 -、6ヶ月 -、年初来 -(2026年4月23日上場)

※データ提供:CMoney、2026年7月22日、単位:含息リターン%

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
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  • 製品・サービス:AIデータセンター / 自社発電システム