摩根大通(JPMorgan Chase)は、同行の内部市場指標が現在「買いシグナル」を発信していると表明しました。過去の経験から、これはS&P500指数が今後上昇する可能性を示唆しています。
アンドリュー・タイラー率いる摩根大通のグローバル市場情報チームは、「戦術的ポジション監視指標」が、S&P500指数に「顕著な上昇余地」があることを示していると指摘しました。半導体株の取引過熱や米伊戦争のその後の展開がリスク要因であるものの、チームは短期的な米国株の動向について楽観的な見方を示しています。
摩根大通は、米国債の利回り低下、ドル安、企業業績の強さが、米国株を支える要因になると予想しています。タイラー氏は、これらの好材料は主に中東の軍事衝突の緩和と、市場がFRBの水曜日の会議終了後に利上げを保留することを予想していることから生まれていると説明しました。
しかし、米国株は月曜日にわずかに下落し、米伊衝突が一時的に緩和され、国際原油価格も下落したにもかかわらず、投資家はリスク資産への回帰を急いでいませんでした。
タイラー氏はまた、科技株が市場全体に一定の圧力をかけていると警告しました。科技大手が人工知能(AI)への投資を増やす中、資本支出の増加が半導体メーカーやAIインフラサプライヤーの株価上昇を保証するものではなくなってきていると指摘しました。投資家は、企業が巨額の資金を投入した後、実際の収益や利益にどう結びつくかをより慎重に見極めるようになっています。
一方、米国の消費支出は経済の強靭さを示しています。タイラー氏は、米国家庭の純資産と当座預金残高の増加、強力な小売売上高、信用圧力の兆候の限定的な存在を挙げ、消費者の財務状況が相対的に健全であることを指摘しました。
全体として、摩根大通は、中東情勢がさらに緩和され、FRBが利上げを保留し、企業業績が悪化しない限り、米国株は短期的にさらに上昇する可能性があると考えています。しかし、半導体株のポジションの過度な集中とAI投資の効果に対する疑問が、市場の波動を加速させる可能性があります。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:調査