米国株式市場は3月28日、半導体および科技株からの資金が引き続き流出する中、複数企業の好決算が発表されたものの、科技株の売り圧力が大盤の上昇を抑制した。標普500指数は0.2%上昇し、ダウ工業指数は1%上昇したが、科技株中心のナスダック総合指数は0.2%下落した。

債券市場では、米国債利回りが同時に低下した。10年物国債利回りは6ベーシスポイント下落し4.60%となり、2年物は5ベーシスポイント低下して4.28%を記録。これは市場がFRB(連邦準備制度理事会)の金融政策の動向を注視していることを反映している。

原材料市場も冷え込み、米国産中質原油(WTI)先物は1バレルあたり79.16ドルに下落。ブレント原油は83.85ドルで推移しており、中東情勢によるリスクプレミアムの後退が続いている。

市場関係者によると、3月29日は今週最大の注目イベントが集中する「スーパーウェッズデー」となる。AI関連大手の決算、韓国のメモリ大手SKハイニックスの決算、およびFRBの最新の利上げ判断が、世界金融市場の行方を左右する見通しだ。

まず、AI関連株の決算が注目される。マイクロソフト(MSFT-US)とMeta Platforms(META-US)が29日取引終了後に最新決算を発表する。市場は両社のクラウド事業、AIサービスの成長、設備投資(CapEx)の規模、および今後の業績見通しが強気かどうかに注目している。

これら2大テック企業に加え、半導体製造装置大手のラムリサーチ(LRCX-US)、Arm Holdings(ARM-US)、クアルコム(QCOM-US)も最新業績を公表する。投資家は、AIチップ、スマートフォン、企業向けIT支出の需要が改善し続けているかを確認する機会とする。

最近、大手科技企業の巨額なAI投資に対して市場の見方が分かれ始めている。一部の投資家は、設備投資の急増がフリーキャッシュフローと収益力を圧迫する可能性を懸念しており、企業経営陣によるAI投資のリターンに関する説明が、今期決算シーズンの最重要ポイントの一つとなる。

一方、韓国のメモリ大手SKハイニックス(SKHY-US)も決算を発表する。同社の米国預託証券(ADR)は28日9%急落し、韓国のKOSPI指数も10.84%の大幅下落を記録した。市場の主な懸念は、中国のメモリ産業および半導体製造装置技術の急速な発展が、世界のメモリ市場の競争構造を変える可能性にある。

アナリストは、SKハイニックスが高帯域メモリ(HBM)の主要サプライヤーの一つとして、その決算と業績見通しがAIサーバーの需要が依然として強いかどうかを判断する手がかりになると指摘。また、マイクロン・テクノロジー(MU-US)、サムスン電子など、世界のメモリサプライチェーンの株価にも影響を及ぼすとみられている。

第3の注目点はFRBの利上げ判断である。

FRBは29日に最新の金融政策会議の結果を発表する。現在の金利先物市場では、今回の利上げ確率は約31.5%と予想されている。多くの投資家は利上げ凍結を予測しているが、米国経済の強さを背景に、FRBがインフレ抑制のためタカ派の姿勢を維持する必要があるとの声も一部で出ている。

市場の広範な見方では、政策金利に加え、パウエル議長(Jerome Powell)が記者会見で示すインフレ、雇用市場、経済成長、今後の金利見通しに関する最新の見解が、株式・債券・為替市場の短期的な動向を左右する鍵になるとされている。

アナリストは、AI関連株に最近利益確定売りが出ていたことから、マイクロソフトやメタが好決算を発表し、積極的なAI投資の見通しを維持すれば、市場の信頼感が再び高まる可能性があると指摘。逆に、設備投資がさらに拡大する、あるいはFRBがよりタカ派の姿勢を示せば、科技株のボラティリティはさらに高まり、決算シーズンと金融政策が交錯する重要な試練に直面するだろうと警告している。

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  • 出典:PR Times
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