データによると、オーストラリアの第2四半期におけるコアインフレ率が市場予想を下回ったことから、豪ドルの為替レートは発表後に下落し、一方で債券価格は大きく上昇しました。これは、投資家がオーストラリア準備銀行(RBA)による近い将来の利上げの可能性を大きく下方修正したことを反映しています。
政府が水曜日(29日)に発表したデータによると、オーストラリアの主要なコアインフレ指標である「トリム平均」は、今四半期で0.8%の伸びにとどまり、経済学者の予想である0.9%を下回りました。年率では3.6%となり、これも事前の予測3.8%を下回っています。
これは、今年すでに3回利上げを行い、政策金利を4.35%まで引き上げたRBAにとって朗報です。RBAはインフレ率を2%~3%の目標レンジに収めることを目指しており、今回の結果はその方向性を後押しするものです。
データ発表後、市場は8月11日のRBA会合での利上げ確率を、それまでの22%からわずか2%まで引き下げました。この影響で、豪ドル/米ドル為替レートは0.4%下落し、0.6946ドルまで下がりました。一方、債券市場は好調で、10年国債利回りは7ベーシスポイント低下し、4.902%となりました。
西太平洋銀行(Westpac)のチーフエコノミスト、ルーシー・エリス氏は、インフレが予想以上に緩やかだったため、同行はRBAが今年利上げを行う見通しを撤回したと述べました。また、ケイプタル・エコノミクスのシニアエコノミスト、アビジット・スリヤ氏も、コアインフレの軟調な結果がRBAに次回会合での金利据え置きを促すだろうと指摘しています。
ただし、RBAのミシェル・ブロック総裁は、インフレが予定通りに低下しない場合、利上げの余地は残っていると述べており、コスト圧力やエネルギー危機といった課題も依然として存在しています。専門家は、基本シナリオは安定に向かっているものの、第3四半期にインフレが再び上昇すれば、11月に利上げのリスクが残ると警告しています。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:調査
- 関連組織:ケイプタル・エコノミクス