ソフトバンクグループは29日、機関投資家向けに総額900億円(約5.5億ドル)の社債を発行すると発表した。これは国内外の資金調達チャネルを拡大し、人工知能(AI)分野への巨額投資を支えるための措置である。

今回の社債発行は、800億円の3年物と100億円の5年物から構成される。金利上昇環境下で投資家が短期債を好む傾向から、当初予定の500億円から3年物の発行額が大幅に引き上げられた。

利回りについては、3年物が3.270%5年物が3.886%となり、いずれも日本国内の企業が今年発行した同期間の社債で最高水準となった。これは国内金利の上昇トレンドを反映しているだけでなく、ソフトバンクの戦略に対する市場の評価も示している。

この発表は、ソフトバンクの孫正義会長がOpenAI関連への投資に「全力投入」する意向を示した直後のことである。現在、同社のAI関連投資の約束額は600億ドルを超えている。こうした巨額資金を調達するため、ソフトバンクは多様な戦略を採用しており、今回の社債発行のほか、今年は個人投資家向けに劣後債を発行し、海外では米ドルおよびユーロ建て債券も発行している。

ソフトバンクの債務負担は大きいものの、子会社であるArm Holdingsの株価上昇により、S&Pグローバル・レーティングスは今月、同社の格付け見通しを「ネガティブ」から「安定」に引き上げた。

一部の資金調達計画(例:OpenAI株式の担保貸付)が停滞しているものの、今回の社債は生命保険会社や信託銀行などの機関投資家から過剰申込を受け、市場がソフトバンクのAI戦略に対する資金支援を依然として堅調に維持していることが示された。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:資金調達
  • 関連組織:Arm Holdings / OpenAI