全球電子部品のリーディングカンパニーである村田製作所(Murata Manufacturing)は、31日に発表した最新の業績予想で、AIサーバー向けの積層セラミックコンデンサ(MLCC)の需要が急拡大していること、および円安の進行による為替収益の貢献を背景に、2027年3月期の通期業績見通しを大幅に上方修正した。
最新の財務予測によると、同社の連結純利益は3,380億円(約21億ドル)に引き上げられ、前回予想から450億円、増加率にして44.5%の上方修正となった。これは歴代最高益の記録更新が見込まれる水準である。また、売上高は2.11兆円、営業利益は4,300億円にそれぞれ上方修正され、営業利益の増加率は50%以上に達している。
同時に公表された2026年度第1四半期(4~6月)の決算も好調で、売上高は前年同期比21%増の5,022億円、純利益は64%増の813億円を記録した。特にコンデンサ部門の売上高は30%増と大きく伸びており、その主因はデータセンターおよび車載電子機器市場の需要拡大にある。
利益拡大の背景には、世界的なデータセンター建設ブームがある。業界分析によれば、1台のAIサーバーに搭載されるMLCCの数は1.5万~2.5万個にのぼり、従来のサーバーと比べてはるかに多くの部品が使用されている。
村田製作所は、「データセンター関連の需要が持続的に拡大していることに加え、円安による為替収益が業績を押し上げた」と説明している。
市場関係者によると、AI関連電子部品は構造的な成長フェーズに入っている。村田は世界最大のMLCCメーカーとして、この技術変革の最大の受益者と見なされている。生産稼働率の向上と製品ミックスの最適化により、通期業績への楽観的な見通しが示されている。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:財務ニュース
- 製品・サービス:積層セラミックコンデンサ(MLCC)