台湾株式市場は先週金曜日に3186ポイントもの暴騰を見せ、一週間の下落幅を535ポイントまで急速に縮小した。週足では長い下ヒゲを形成し、下支えのサインが強まった。投資家の間では、調整の底値がすでに形成されたのかどうかが注目されている。台湾の市場関係者は、今回の下落により信用取引の含み損が大きく解消され、保有株の安定化が進んだと分析している。しかし、現在の大盤は月次移動平均線と四半期移動平均線の反発圧力に直面しており、これが上昇のための重要な抵抗線となっている。
技術指標面では、台湾株は一時的に四半期線の2日連続下落を阻止し、月次線が四半期線を下抜ける危機も回避した。これにより、中短期的な空売り優勢の状況は一時的に回避された。しかし、7月31日の台湾指数先物の夜間取引では1077ポイントの下落があり、42,650ポイントで終了。4万3千ポイントを下回ったことで、再び調整リスクが意識されている。
外資は先週、825億台湾元の売り越しを記録し、6週連続の売り越しとなった。一方、投信は15週連続で買い越しを維持しており、台湾株の多頭勢力の中心的存在となっている。自営業者は調整局面で売りを強め、週間で897億台湾元の売り越しとなり、4週連続の売り越しとなった。これが市場のもう一つの下押し要因となっている。
外資の主要な売り越し銘柄をみると、元大台湾50(0050-TW)が23.4万枚、統一アップグレード50(00403A-TW)が21.1万枚、旺宏(2337-TW)が3.7万枚、広達(2382-TW)と台塑(1301-TW)がそれぞれ3.1万枚、力積電(6770-TW)が3万枚、中石化(1314-TW)が2.3万枚、京元電子(2449-TW)が1.9万枚と、ETFや半導体、化学株が中心だった。
一方、投信は金融株に集中して買いを入れており、リスク回避姿勢が明確だ。具体的には、野村台湾優選(00980A-TW)を2.7万枚、華南金(2880-TW)を1.9万枚、元大台湾50を1.8万枚、元大金(2885-TW)と兆豊金(2886-TW)をそれぞれ1.6万枚以上、中信金(2891-TW)を1.5万枚近く、緯創(3231-TW)と国泰金(2882-TW)をそれぞれ1.2万枚以上買い越した。
元大投顧は、中期的な視点では週足ベースの調整がまだ終了していないとしつつも、4〜6週の修正後に反発しやすい局面にあり、短期的な底値圏に近づいていると分析している。
永豐投顧は、7月の調整は単なる乖離率の収束であり、正の乖離が大きければ大きいほど、含み益を持つ投資家の不安が高まり、わずかなきっかけで一斉に売りが集中する構造だと指摘。8月は材料不足の月であり、市場は保有株の動向に左右されやすいと警告している。
8月最大のイベントは8月26日に発表されるNVIDIAの決算。クラウド企業の資本支出計画がさらに上方修正されるか、2027〜2028年の利益予想が再び上方修正されるかが、AI全体の再燃の鍵を握るとされている。
保有株の面では、外資の売り圧力が大きく、今後の底固めには外資の動向が極めて重要だと永豐投顧は強調している。また、中東情勢の緊張が完全に解消されていないことから、原油価格の不確実性も残る。トランプ氏が8月1日に「イラン攻撃を中止する」と発表したことでエネルギー価格の下落が期待されるが、コスト伝導の影響が各産業に広がっており、インフレの粘着性が予想以上に強いことが金融市場の不確実要因となっている。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
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