外国メディアは月曜日(3日)、米国の半導体大手ブロードコム(AVGO-US)が、欧州連合(EU)の独占禁止法当局による米国法的文書の調査を一時停止するよう求めたが、EUの裁判所に却下されたと報じた。この事件は、ブロードコムが2023年にVMwareを買収したことに関連しており、欧州一般裁判所はEU委員会の調査権限を支持する裁定を下した。
ブロードコムは今年5月、ルクセンブルクにある欧州一般裁判所に臨時的措置を申請し、EU域外で作成された法的文書の提出を一時的に停止するよう求めた。EU委員会は欧州競争法の執行機関でもあり、現在ブロードコムに対して独占禁止法に関する調査を進めている。
ブロードコムは、EUが提出を求める資料は米国の弁護士と顧客間の機密特権(アトーニー・クリエント・プリビレッジ)によって保護されていると主張した。この制度は、当事者が内容が公開される心配なく法的助言を求めることができるように、弁護士と顧客間の機密的なやり取りを守ることを目的としている。
しかし、米国とEUでは法律上の専門的特権の認定に差異がある。米国では、企業と社内法務担当者との機密的なやり取りも通常保護の対象となるが、EUは企業と外部の独立した弁護士との一部のやり取りしか認めず、社内弁護士とのコミュニケーションは同等の保護の対象とはしていない。
欧州第二の最高位の裁判所である欧州一般裁判所は、ブロードコムの主張を退け、EU委員会が企業が欧州競争法に違反しているかどうかを調べるために必要な情報を判断する権限を持つと結論づけた。
裁判官は、調査対象の企業自身がどの文書が調査に関連するかを決定できるようにすれば、EU委員会の調査権限が大きく損なわれると述べた。この判決により、ブロードコムは当面、監督当局が関連文書を取得することを阻止できず、VMware取引に伴う独占禁止法リスクは市場で引き続き注目されることになる。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
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