ドイツ銀行の戦略担当者、マイケル・シューエ氏は、2024年8月以降、金が正式に「噴出相場」に入ったと指摘し、この強気トレンドはまだ終わっておらず、年末の金価格目標を4600ドルと再確認した。

金先物は月曜日(3日)、1オンスあたり4117.80ドルで取引されており、年初来では5%下落しているものの、過去52週間20%上昇している。

シューエ氏によると、「噴出」とは資産価格が歴史的常態から大きく逸脱し、指数関数的に急騰する状態を指す。過去2年間で金価格が2倍以上に上昇したことを踏まえると、この相場を「価格噴出」と定義するのは妥当だとする。実際、国際決済銀行(BIS)は2024年8月に、金市場に「泡瀉兆候」が現れていると警告していた。

シューエ氏は最新の金市場専門レポートで、現在の「爆発的価格行動段階」を3つの視点から分析している。

まず、金を銅や原油、さらにはパンといった主要コモディティと比較し、インフレ調整後の長期成長率を検証した。これらの商品の実質年平均成長率は、パンの0.26%から原油の3.44%の間にある。これを金に適用して推計すると、妥当な価格は1オンスあたり約2600ドルにとどまるという。

次に、投機的価格バブルの発生時期を特定する計量経済モデルである「後方再帰型拡張ディッキー・フラー検定(Backward Supremum Augmented Dickey-Fuller test)」を用いた分析を行った。このモデルによると、金価格のピークは1オンス6400ドルに達する可能性があり、下値は3700ドル前後と予測されている。

第三に、シューエ氏の独自モデルでは、金の年末における妥当価格は1オンス4700ドルと算出されている。このモデルにはS&P 500指数、10年物米国債利回り、為替レートなどがパラメータとして組み込まれており、中央銀行(各国の中央銀行)の金購入ペースが鈍化していることを反映して、理論価格は下方修正された。しかし、この結果は従来の4600ドルの目標価格と近いため、シューエ氏は現時点での見通しを維持している。

シューエ氏は、重要なファンダメンタルズとして、1957年から2023年までの長期で金の実質リターンが米国消費者物価指数(CPI)を上回っている点を強調している。この期間、金の平均実質リターンは年率約2.5%2024年以降の強烈な上昇トレンドを加味すれば、実際のリターンはさらに高くなると見られている。

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