米国企業の第2四半期決算は好調で、発表済み企業の6割がすでに結果を公表し、そのうち85%が市場予想を上回る利益を達成した。全体の企業利益は前年比47.7%増と大幅な伸びを示しており、特にテクノロジー株は前年比70.5%の驚異的な成長率を記録し、他を大きく引き離している。

モルガン・アセット・マネジメントは、これにより市場が以前抱いていた成長鈍化の懸念は現実となっていないと指摘。膨大なAI投資が実際の営業収益に変換され始めていること、また企業の収益力がテクノロジー業界から金融、工業、原材料など他の分野へと広がりつつあると分析している。

第2四半期は関税政策や金利動向、高止まりの評価水準など不透明な要素が相次ぎ、米国株式市場のボラティリティは増加した。しかし、7月末時点で決算を発表した企業は堅調なファンダメンタルズを示しており、実際の利益はアナリストの予想を平均で約7%上回った。これは、企業利益の成長鈍化に対する市場の懸念が過剰であったことを示している。

モルガン・アセット・マネジメントの米国テクノロジー製品担当マネージャーであるプー・チーリン氏は、今四半期の決算で最大の注目点は依然としてテクノロジー株だと強調した。第2四半期のテクノロジー業界の売上成長率は35.2%、利益の前年比増加率は70.5%に達し、市場予想を10ポイント以上上回った。これは単に他の産業を大きくリードする水準であるだけでなく、AIへの巨額の資本支出が過去1年間で収益と利益に着実に反映され始めている証拠でもある。AI関連事業は、初期投資段階から収益化の段階へと正式に移行していると評価されている。

テクノロジー業界の強さに加え、金融、工業、原材料、非必需消費財などの業種でも利益の二桁成長が維持されている。金融株は利益が前年比22.6%増、工業株は15.4%増、原材料株は40.3%増、非必需消費財株は88.8%増と、企業の収益力がテクノロジー業界から他の分野へと広がっていることが明確になった。医療、テクノロジー、金融、工業、原材料など、8割以上の企業が市場予想を上回る業績を達成している業種も複数存在する。

プー氏は、AIが牽引する企業投資が着実に営業成果へと変換されており、これが米国株式市場の中長期的なパフォーマンスを支える力になると強調した。すでにAI技術を活用して利益を向上させている非テクノロジー企業が市場に登場しており、金融や消費財産業などがその例だ。AIがハードウェア需要から実際の応用段階へと移行する中で、能動的な運用(アクティブマネジメント)の優位性がさらに際立ってくるだろうと指摘している。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:調査
  • 製品・サービス:資産運用サービス