最近、米国と日本が珍しい共同介入を行い、円の為替レートを支えようとしている。この動きは、ドルが基軸通貨としての魅力を失っているのかどうかという議論を引き起こした。しかし、高盛グループは6日に発表した報告書で、この出来事はむしろ国際金融システムにおけるドルの代替不可能な優位性を浮き彫りにしていると指摘した。特に、市場の深い流動性と規模のおかげで、各国の中央銀行は市場が激しく変動する際に、迅速に準備資金を動かすことができるという。

円は、長期間の弱含みで40年ぶりの安値にまで下落していた。米日が協調して介入する前、円は1ドル=164円前後まで下がっていたが、介入後は約158円まで回復した。一部の市場関係者は、ワシントンが国債市場に対して積極的な姿勢を取ることで、準備管理者の不安が高まるのではないかと懸念している。しかし、高盛はこの懸念は「飛躍しすぎた推論」だと反論している。

高盛のアナリストは、現政権が過去よりも強い介入意思を示していることについて、「米国債市場に新たな脆弱性が生じたというわけではない」と述べた。それよりも、危機的状況においてドル準備がいかに実用的かを示していると分析している。

高盛は、米国の資本市場の深さが、各国の中央銀行が平時にドルを着実に積み上げ、ストレス時に円滑に引き出すことを可能にしていると強調した。さらに、米財務長官のスコット・ベセント氏が、連邦準備制度理事会(FRB)の「外国および国際機関(FIMA)リポツール」の上限引き上げを提案していることも注目される。これにより、各国の中央銀行は国債を担保にして一時的にドルを調達でき、直接の国債売却を避けられるため、急な売却による市場への衝撃を軽減できる。

高盛は、ドルが米国の制度的不確実性など長期的なリスクに直面しているとも指摘しているが、日本の経験は、競合通貨がドルの優位性に追いつけない現実を再確認させたと結論づけている。

報告書はこう締めくくっている。「介入が必要な局面に至ったとき、圧倒的多数の中央銀行は依然としてドルを必要とするのだ。」

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:ニュース
  • 関連組織:高盛グループ
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