人工知能(AI)チップのリーダー企業であるNVIDIA(NVDA-US)は、電力インフラ開発企業のLanciumに対して最大30億ドルの資金提供を行う見込みであることが報じられた。このLanciumは、テキサス州に建設中の「スターゲート」(Stargate)データセンター・キャンパスの背後にあるキープレーヤーだ。
『The Information』の報道によると、関係者への取材を基に、NVIDIAはまず20億ドルを投資し、Lanciumの約20%の株式を取得するという。
Lanciumは私募大手のブラックストーン・グループ(Blackstone)が支援しており、今後、電力網への接続進捗など特定の目標を達成した場合、NVIDIAは追加で10億ドルを出資する可能性がある。
今回の取引をもとに算出されたLanciumの土地および電力接続資産の企業価値は、約100億ドルと評価されている。
報道によれば、この資金はLanciumの事業拡大を加速させるために活用される予定だ。同社は現在、2027年に初公開株式(IPO)を実施する可能性を検討している。
現時点では、NVIDIAとLanciumの双方が、取材に対してコメントを控えている。
注目すべき点は、Lanciumが「スターゲート」計画のキーパートナーである点だ。この計画は、ソフトバンク(SoftBank)、OpenAI、オラクル(ORCL-US)の3社が共同で推進しており、AIの発展を支える大規模なデータセンター・ネットワークの構築を目指している。
今年1月、ドナルド・トランプ米大統領がこのプロジェクトを発表した際、関連企業は合計で最大5000億ドルをAIインフラの建設に投資すると述べた。
Lanciumは現在、テキサス州アビリン(Abilene)に位置する1000エーカーの「Lanciumクリーンキャンパス」を保有しており、このキャンパスは「スターゲート」計画の最初の正式稼働拠点となっている。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:資金調達
- 関連組織:NVIDIA / Lancium / Blackstone
- 製品・サービス:AIチップ / データセンター電力インフラ