マイクロソフト (MSFT-US) は、次世代の自社開発人工知能(AI)チップの生産量を大幅に増やす計画を進めています。これにより、Anthropicなどの大手クラウド顧客に採用を促し、NVIDIA(NVDA-US)のAIアクセラレータへの依存を低減する狙いです。
科技メディア『The Information』が月曜日(10日)に情報筋の話として報じたところによると、マイクロソフトは2024年秋に新型AIチップ「Maia 300」を発表する準備を進めています。最速で8月に発表される可能性があり、正式なリリースは9月の予定です。マイクロソフトはすでに台積電(TSM-US)(2330-TW)と生産能力について協議しており、30万個以上のMaia 300の製造を依頼しています。出荷は2027年を予定しています。
Maia 300は、マイクロソフトが自社開発するAIアクセラレータシリーズのアップグレード版で、Azureクラウドプラットフォームにおける急増するAI処理需要に対応するために使用されます。報道によれば、マイクロソフトは生産量の拡大と大手顧客の導入を通じて、自社AIチップのエコシステム構築を加速させたい考えです。あるマイクロソフト幹部は生産計画の詳細についてはコメントを控えましたが、将来的にはMaiaチップの設置規模を「数ギガワット」にまで拡大する目標があると語りました。
しかし、現行のMaia 200の市場採用はまだ鈍い状態です。マイクロソフトがAIチップ開発に巨額の投資を行っているものの、顧客が既存の計算アーキテクチャを変更し、大規模に移行するには課題が残っています。
生成AIの普及に伴い、計算需要が急増する中、大手クラウドプロバイダー各社はNVIDIAのGPUサプライチェーンへの依存を減らすために、自社開発チップの開発を加速しています。マイクロソフトに加え、Alphabet(GOOGL-US)傘下のGoogleやアマゾン(AMZN-US)もすでに独自のAIチップを投入しており、テック大手間のチップ開発競争はさらに激化しています。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:新製品
- 関連組織:NVIDIA / Anthropic / Google
- 製品・サービス:Maia 300