IBM(IBM-US)は、14年ぶりにカナダの債券市場に復帰し、今年新たにカナダで社債を発行する外国企業の一社となりました。アマゾン(AMZN-US)、Alphabet(GOOGL-US)といったテック大手が相次いで参入する中、カナダ市場で発行される外国企業の「メイプルボンド」の発行額は、今年すでに過去最高を更新しています。

関係者によると、IBMは4年物と8年物の債券を発行する予定で、現地時間の月曜日(10日)に価格決定される見込みです。調達資金は一般的な企業活動に充てられます。発行規模や初期価格条件については、現時点では公表されていません。

ブルームバーグがまとめたデータによると、IBMが前回カナダドル建ての社債を発行したのは2012年のことで、当時は5億カナダドルを調達しました。同社が最近ドル建て債を発行したのは今年1月のことです。いわゆる「メイプルボンド」とは、外国企業がカナダ市場で発行し、カナダドルで取引される債券のことを指します。

今年、外国企業によるカナダでの社債発行は活発化しており、発行総額はすでに過去最高記録を更新しています。アマゾンやAlphabetといった大手テック企業が次々と市場に参入することで、企業の資金調達先が多様化するだけでなく、カナダの社債市場そのものが変化しつつあります。

IBMの今年の業績は厳しい状況にあります。コンピュータインフラと関連ソフトウェアの販売が低迷しています。同社は近年、ソフトウェア事業へのシフトを進めていますが、一部の投資家は人工知能(AI)技術の急速な進展が、IBMの製品やビジネスモデルを根本から変える可能性を懸念しています。

IBMの株価は今年に入ってから19%下落しており、ダウ平均構成銘柄の中では下から3番目に悪いパフォーマンスです。こうした中でのカナダ市場への復帰は、大手企業が積極的に資金調達チャネルを分散化し、複数の市場を活用して資金を調達しようとしていることを示しています。

FACT BOX ・ 要点整理

  • 出典:PR Times
  • 分類:資金調達
  • 関連組織:Amazon / Alphabet
  • 製品・サービス:コンピュータインフラ / ソフトウェア