行政院は本日(20日)、2027年度中央政府総予算案の記者会見を開催した。行政院長の卓榮泰氏が副院長の鄭麗君氏、秘書長の張惇涵氏とともに出席した。卓院長は冒頭、「予算の審査と通過は行政院と立法院の共通の義務であり、誰かの恩恵ではない」と強調。2026年度の総予算が立法院で351日もの遅延を経験し、極端かつ不合理な削減が行われたことに強い遺憾を示した。

卓院長は、政府が詐欺対策に全力を挙げ、件数と被害額が減少している中、立法院が啓発予算を「50%以上も一律削減」したことに言及。「内政部によれば、打詐予算が完全に削除されれば、今後数か月間、この業務は事実上停止する。これは極めて遺憾だ」と批判した。

また、文化部が2年連続で特定機関から注目され、大幅な削減や凍結を受けていること、さらには総統府の国務機要費における「弱勢団体の庇護工場からの年節ギフト購入」予算の執行困難も指摘。弱勢団体の生産活動に深刻な打撃を与えていると述べた。「行政院の広報費まで削除されている。我々は逆境の中、必死に前進しているのだ」と訴え、経済発展、国家安全、民生福祉は待ったなしであると強調した。

立法・行政の緊張関係について、卓院長は予算案提出後に韓国瑜立法院长を訪問すると明言。古典を引用し、「理之用、和為貴。知和而和、礼節なしんば、亦不可行なり」と述べた。この「礼」と「理」の基盤は憲法にあると強調した。

台湾は「二元首長制」であり、大統領制でも内閣制でもないと明確に宣言。立法院の一部の違憲法案が是正されなければ、「野党独裁」に陥る可能性があると警告した。「立法院は予算を審議できるが、増額することはできない。法律手段で予算を強制的に行政院に課すことも許されない」と指摘。立委が憲法第70条や予算法第91条を無視し、自ら法律を作り予算を組み込み、それを自ら審議するのは「世界に類を見ない憲政設計の破綻」と断じた。

張惇涵秘書長は、2016年度の1.9兆円からほぼ倍増した3.92兆円の歳出規模が、台湾の国力倍増を象徴すると説明した。その中核が「三破兆、十加碼」である。

【三つの「破兆」予算】

・国防総予算:1兆1,225億円(GDP比3%を達成) ・社会福祉総予算:1兆438億円(生涯を通じた支援を網羅) ・地方財源支援:1兆3,579億円(2016年3倍、党派を超えた支援)

【十の「重点加碼」項目】

・一律1万円給付(2,357億円) ・人口対策新戦略(3,730億円、月額5,000円の児童成長手当含む) ・公共事業・治水(728億円) ・科学技術予算(2,292億円) ・中小零細企業の転換支援(8年間で1,000億円、来年度250億円増額) ・教育経費(9,578億円) ・労保基金への補填(1,300億円) ・文化予算(659億円) ・スポーツ総合経費(276億円) ・軍公教職員の賃上げ

野党が求める一律2万円給付については、追加で2,442億円の予算が必要になると説明。卓院長は、「老人手当(8,000円1万円)、国民年金(4,000円5,000円)、9大社会福祉手当、育児手当、職場支援策をすべて削減しなければ賄えない。これは絶対に認められない」と明言。政府は財政健全性(債務比率22.4%1999年以来の低水準)を維持しつつ、国民共有の政策を実施するとして、国会の合理的審議を呼びかけた。

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  • 出典:PR Times
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