中国の人工知能企業である智譜AI(02513-HK)は、27日(木)に、ネット上で話題となった謎のAIモデル「Ox Alpha」(中国語コミュニティでは「牛來」と呼ばれる)を自社が独自に開発したことを正式に確認しました。この発表は、中国のAI企業の技術力に対する市場の信頼を高め、同社の香港上場株価は一時9.7%上昇し、1,130香港ドルまで達しました。その後も9%以上の上昇を維持し、最終的には12.6%高で取引を終えました。
「Ox Alpha」は8月20日に匿名でAIプラットフォームOpenRouterにリリースされ、直ちに同プラットフォーム史上最大規模のリリースとして使用量ランキングのトップに躍り出ました。StripeのCEOであるPatrick Collison氏は、その性能について「印象的だ」と称賛しました。智譜AIによると、このモデルの正式名称はGLM-5.3-Flashであり、その開発コード名は中国のヒット映画『牛來』に由来しています。
GLM-5.3-Flashは、プログラミングやスマートエージェントタスクに特化した推論モデルであり、テキスト、画像、動画の多モーダル入力に対応しています。また、100万トークンのコンテキストウィンドウを備えており、テスト段階では中国製のAIチップ上で完全に動作しています。
智譜AIは、今後モデルの重みを公開し、開発者による二次開発を促進する計画です。価格設定は、100万トークンの入力あたり0.15米ドル、出力あたり0.50米ドルとされており、DeepSeekと同様に低コスト・高効率なモデルとして、Anthropicなどの米国企業の有料サービスに直接挑戦する構えです。
この「匿名リリース」戦略は、アリババや小米(シャオミ)が採用した手法を模倣したもので、新サービスに対してより大きな実験的自由度を与えることを目的としています。智譜AIは、来週月曜日に上場後初の半期業績報告を発表する予定です。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:新製品
- 関連組織:Stripe / Alibaba / Xiaomi
- 製品・サービス:GLM-5.3-Flash / Ox Alpha