今週市場は、米国のインフレデータの発表を注視している。連邦準備制度理事会(Fed)が9月16日に利上げを行う可能性は、現在58.4%に上昇している。一方、金利を据え置く確率は41.6%であり、当月の利下げの選択肢はすでに市場の価格形成から排除されている。8月の非農業部門雇用が16.2万人増と堅調だったことから、市場の主流な予想は「Fedが利上げできる」という方向に徐々にシフトしている。今後は、むしろ明確に低いインフレデータが示されなければ、Fedが利上げを一時凍結する根拠にはならないだろう。
新光證券は、今週2つのインフレ関連報告が発表されると指摘している。9月10日に8月の生産者物価指数(PPI)が公表され、市場予想では総合指数が前月比0.4%上昇、コアPPIは前月比0.3%上昇と見込まれている。また、9月11日には消費者物価指数(CPI)が発表され、コアCPIの市場コンセンサスは前月比0.2%上昇、前年比は2.5%から2.4%に低下すると予想されている。
市場分析をさらに深掘りし、あなたの台湾株・米国株投資を最適化しよう。
新光證券によると、7月のコアCPIは前年比2.5%だったが、コアPCE(個人消費支出)は依然として3.3%と高止まりしており、両者には0.8ポイントの乖離がある。PCEは消費支出の重みづけや範囲が異なり、雇用主や政府が家庭に代わって支払うサービス費用も含まれるため、コアCPIの減速が必ずしもFedが注目するコアPCEの減速と一致するわけではない。もし8月のコアCPIが市場予想の前月比0.2%上昇を達成した場合、直近3か月の年率換算上昇率は約1.6%となり、妥当なレンジは1.2%~2.2%と推定される。これは、最近のCPIインフレの勢いが確かに明確に鈍化していることを示している。
新光證券は分析し、もしPPIがコアPCEの即時推定値を0.25%未満に押し下げても、利上げ確率が依然として約60%で推移すれば、市場に「データはすでに冷え込んでいるが、金利市場はまだ反映していない」という価格の誤差が生じる可能性があると指摘している。
逆に、PPIがコアPCEを0.30%以上に押し上げ、翌日のCPIも予想を上回る結果となれば、利上げ期待の取引がさらに強まる可能性がある。
PPIとCPIのさまざまな展開シナリオについての詳細分析は、新光證券の「財經新光點」で全文を確認できる。
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR Times
- 分類:調査
- 製品・サービス:投資情報サービス / 証券取引サービス