訪問看護サービス利用時の「安心感」に関する調査
高齢化が進む日本では、住み慣れた自宅で医療的なケアを受けたいと考える方が増えています。なかでも訪問看護は、退院後の生活や在宅療養を支える大切な選択肢のひとつです。
しかし、いざ利用するとなると「どんな点を重視すればよいのか」と悩む方も多いのではないでしょうか。実際の現場では、看護師の余裕や事務作業の様子も、利用者の安心感に少なからず影響を与えているようです。
ということで今回はビジカンと共同で、事前調査で「自身または家族が訪問看護を利用した経験がある」と回答した全国の男女68名を対象に、「訪問看護サービス利用時の安心感」についてのアンケートをおこないました。
「訪問看護サービス利用時の安心感に関するアンケート」調査概要 調査手法:インターネットでのアンケート 調査期間:2026年5月1日 ~ 5月11日 調査対象者:事前調査で「自身または家族が訪問看護を利用した経験がある」と回答した全国の男女 有効回答:68サンプル 質問内容: 質問1:訪問看護を利用する際、最も重視したポイントは何ですか? 質問2:その理由を教えてください。 質問3:訪問看護スタッフに「ゆとりを持って対応してもらえている」と感じたことはありますか? 質問4:そのように感じた理由を教えてください。 質問5:看護師が事務作業で忙しそうにしている様子を見たことはありますか? 質問6:それについてどのように感じましたか? ※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
36.8%が、訪問看護で最も重視したポイントは「看護師の対応・人柄」と回答
まず、訪問看護を利用する際に最も重視したポイントを聞いてみました。 最も多かった回答は「看護師の対応・人柄」で36.8%でした。 次いで「費用」が16.2%、「訪問頻度」と「対応の柔軟さ」がそれぞれ8.8%で並ぶ結果になりました。
訪問看護は、自宅というプライベートな空間に看護師を迎え入れるサービスです。 そのため、医療的なサポート内容だけでなく、看護師との相性や人柄も重要な判断材料になっていることがうかがえます。 それぞれの回答理由も聞いてみたので、一部をご紹介します。
「看護師の対応・人柄」と回答した方 ・親身に接してくれる人の方がいい。(50代・女性) ・家に来てもらうので、信頼、信用がない看護師はいやです。(40代・女性) ・毎日来ていただける方が違うが、メンバー全員が看護内容を統一して、親切に行ってくれたことに感心した。私の不安解消も行ってくれた。(80代・男性)
「費用」と回答した方 ・自分以外の家族への負担も気になるから。(60代・男性) ・払える金額かどうかが重要だったので。(70代・女性) ・訪問介護によって生活ができなくなるのを防ぐため。(20代・女性)
「対応の柔軟さ」と回答した方 ・一番必要だと思うからです。(60代・女性) ・患者(母)の気持ちや要望に対応できることを優先したかったから。(60代・男性) ・本人のためになるかどうか。(70代・男性)
「相性」「信頼」「親身さ」といった、人と人との関わり方に関する言葉が多く挙がりました。 訪問看護は、医療行為と同じくらい、看護師との日常的なやりとりが利用者の心の支えになっている様子がうかがえます。最終的には「この人にお願いしたい」と思える存在かどうかが、サービス選びの軸になっているのかもしれません。
77.9%が、訪問看護スタッフに「ゆとりを持って対応してもらえている」と感じたことがあると回答
続いて、訪問看護スタッフに「ゆとりを持って対応してもらえている」と感じたことがあるかを聞いてみました。 その結果、「いつも感じる」が27.9%、「ときどき感じる」が50.0%となり、合わせて77.9%の方がゆとりを感じた経験があると回答しました。
一方で、「あまり感じない」が19.1%、「まったく感じない」が2.9%と、合わせて22.0%の方は訪問看護スタッフの対応にゆとりを感じられていないこともわかりました。 約4人に1人が「ゆとりを感じない」と回答している現状を、どう受け止めればよいのでしょうか。 そう感じた具体的な理由も聞いてみたので、一部をご紹介します。
「いつも感じる」「ときどき感じる」と回答した方 ・いつも笑顔で接してくれたので。(60代・女性) ・せかせか慌ただしい口調や態度ではなく、落ち着いた雰囲気で対応してくれるから。(40代・女性) ・せかせかせずに、ゆっくりと話を聞いてくれた。(50代・女性) ・非常に患者に対する接し方が丁寧で配慮が行き届いている。(80代・男性) ・何かをする時、説明をしてくれたり相談を聞いてくれたりしてくれたから。(20代・女性)
「あまり感じない」「まったく感じない」と回答した方 ・時間に追われてきめ細かな対応をして貰えてると感じない時が多かった。(70代・男性) ・時間内に収めようと必死に仕事をしているようだから。(50代・男性) ・冬期間など時間にゆとりを感じないから。(60代・男性)
「いつも笑顔」「落ち着いた雰囲気」といった肯定的な声がある一方で、「時間に追われている」と感じる声も寄せられました。 利用者にとっての「ゆとり」は、看護師の口調や表情、説明や相談の時間をしっかり取ってくれるかどうかといった、些細な振る舞いから感じ取られているようです。看護師側に時間的・精神的な余裕があるかどうかは、利用者の安心感に直結する要素だといえます。
48.5%が、看護師が事務作業で忙しそうにしている様子を「見たことがある」と回答
最後に、看護師が事務作業で忙しそうにしている様子を見たことがあるかを聞いてみました。 その結果、「よくある」が13.2%、「ときどきある」が35.3%となり、合わせて48.5%の方が看護師の事務作業に忙しさを感じたことがあると回答しました。一方で、「あまりない」は33.8%、「まったくない」は17.6%でした。 およそ半数の利用者が、看護そのものとは別の事務作業に追われる看護師の姿を目にしているという結果です。
様子を見たことがあると回答した方に、それを見てどのように感じたかを聞いてみたので、一部をご紹介します。
それについてどのように感じましたか? ・看護だけでなく記録も残さなければならないからでしょうが、大変だなっていつも思います。(60代・男性) ・カルテの書き込みや、記録作業も重要ですが、あくまでもケアをメインになさって欲しい。(50代・男性) ・人手が足りないとみている。(70代・男性) ・事務作業に追われて本来の患者をみる作業がおろそかにならないか心配です。(50代・男性)
FACT BOX ・ 要点整理
- 出典:PR TIMES
- 分類:調査
- 関連組織:ビジカン
- 製品・サービス:訪問看護サービス